元魔王 昔のことを思い出す

ちょっと最初に話させてください。どうも作者です。この話はもともと「元魔王ギルドに入る(2)」なんですが、話を増やす過程で「元魔王ギルドに入る(1)」と統合して一つにまとめました。そのため、少しばかりの外伝にしました!変わってる!って思った方はご了承ください。




「あーあ、疲れた。」


ここは王都と任務先である「魔の森」の間にある草原だ。


「あの木の下で休憩でもするか。」


その木は草原で唯一ある木だった。


数百年前地上にある国の下に魔物と人間(魔人)が混在する国がある。その国の名を「魔界」とまたの名を「魔国」と呼ばれている。その国及び地上の国を治めている者の名を「魔王」という。今のような独裁的な政治ではなく、民主的な政治をしていた。


「何事だ?」


「神が来たようです。」


「何?神が?何の用だ。」


「色々詰まる話があるとか。」


「なんだ。あの話か。」


「あの話とは?」


「それはお前には関係ない。」


そう言い幹部の一人である剣霊ソードゴーストを部屋から追い出して、来客である神を招き入れた。


「一体何のようだ。我親友よ。」


「何の用だなんて、失礼な。ただ、昔ばなしをしに来ただけですよ。」


「”聖戦”のことか。」


「はい。」


「それにしても何年前だ?”聖戦”は。」


「かれこれ1万年前ですね。」


「もう1万年か。”聖戦”は。」


「時の流れは無常ですね。」


「ああ。」


「それにして、年々豪華になっていきますね。玉座の間は。」


「そうか?」


「だって、前来た時にはシャンデリアはあれほど豪華じゃなかったですよ。」


「シャンデリアくらいすぐに変えるだろ。いちいちどんなシャンデリア覚えておらん。」


「私は覚える派ですね。」


「よくそんなこと覚えてられるな。」


「ただの趣味としてです。」


「変わった趣味だな。」


「変わった趣味だなんて失礼ですね。」


「そうか?」


「変わった趣味の人ほど強いんですよ。」


「我は変わった趣味などないが強いだろ?」


(十分変わってる趣味だと思いますよ。”あれ”は)


「そうだ。“あれ”は趣味に入るのか?」


「”あれ”とは何ですか?」


戦闘バトルはどうなんだ?」


「趣味かどうかは人次第ですが、あなたのことは普通は戦闘狂バトルジャンキーって言うんですよ。」


「なら、趣味とするか。だが、戦闘狂バトルジャンキーとは酷くないか?」


「酷くないですよ。だって事実ですもん。」


「事実なわけないだろ。」


「そんなわけないでしょ。戦闘狂バトルジャンキー以外神を全員一人で相手する人なんていませんよ。」


「そ、そうだが・・・それはその場の雰囲気だ。」


「すいません。そろそろ時間ですので帰ります。」


「そうか。」


「では。」





こうして夢から覚めた。


「あーあー。よく寝た。早く任務先に行かなきゃ。」


こうしてまた任務先に歩みを進めた。

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