恋をしたら病気と読む
@apricotto
一話
朝のゆったりとした時間ぼーっとしている肩をトントンと叩かれた
振り向くと面白がる笑顔で私の顔の前にスマホを翳す人がいた
「ねえねえ聞いて!てかこれ見てよ」
キラッキラッとした表情は、「早く早く!」と急かされてるような気がする
私は、その顔に少し照れてしまい、視線をそっと携帯画面に向ける
「何これ?てか誰?」
彼女の携帯を除いてみる。
画質はやや荒く急いでパシャリと写した感じだ
写真には一人の男性がボロボロの服を着た少女を家に連れ込もうとした?写真だった
「えっなにこれ?どういうこと?」
「いやーーさっきね女の子を家に連れ込もうとした人がいたんだよねーー明らかに身内や知り合いじゃないし、だから一枚パシャリと撮っておいたんだ。」
パシャリという所だけ手を使って面白おかしく表現した
私は彼女の動きが面白くて...愛おしくてその姿に苦笑した
「かわいいな〜〜」とは言葉には出さず心の中に留めておく
「snsには上げちゃだめだよ」
「分かってるよ。なにか事件が起きた時のための保険としてね」
そう言って、にひひと彼女は笑った
そんな彼女笑顔に見惚れていると、がららと扉の開く音がして、一人の男子高校生が入ってきた
その男を、見て私は(うわっ)と思い
私を見ていた彼女は赤らめた顔でその男を見ていた
そしてそんな彼女の表情を見て、この男に敵位を向ける
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