第15話
過去編3
結局その虐めは、中学も続いた。
いつしか私の娯楽は友をいじめることになっていた。
だけど、友への愛情は消えてはなかったし、私と同じように友にある感情を抱く人もいた。
その人は虐めてあげた。
いつしか、暗黙の了解のような物を作り上げた。
友は虐められても優しい。
相変わらずのインキャ、コミュ障で虐められたから尚更悪化しているが、優しいところは健在だ。
例えば、誰がいいことすると真っ先に拍手をする。他にも誰かを褒める手紙はしっかり書いて、ゴミ捨てや、落とし物など、人と関わること、会話をしないことは特に積極的にやっている。
前に、急に飛んで行った野球ボールから女の子を庇って大怪我したことがあった。
それに、友は先生とはしっかりやりとりをやっているようで、クラスに問題があるとそれを先生に伝えて改善するなどしていた。
友は相変わらず、良い人だった。
だけど、嫌われてボッチだった。全て私のせいだ。
高校になってもそれは変わらず、
私の悪の心だけが増幅し、執着心と友を虐めることへの依存が強くなって、
その日はやって来てしまった。
私は落ちる友を見て、自分の今までの行いの全てが友に落ちたように、絶望が私に落ちて来た。
ーーーーー
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます