第13話
流石にまたともに倒れられても困るので勉強会は出来なかった。
したかったなぁ、勉強会
ともは見ると凄く怯えた顔をする。
好きな人にここまでビビられてる。
ーーーーーーーーーーー
私はあの授業参観からよく友に話しかけるようになった。
「友、今日は一緒に遊ばない??」
「いい・・・いいよ。」
友は昔から人見知りが強かったが、私の誘いを断るようなことはあまりなかった。
友は意外と積極的な時がたまにある。遊びで作戦を立てたり、どんな遊びが楽しいか等、決して自分から強くは言わないが提案と言う形で声をかけたりするる。
その大半が夏希の案になることが多い。
そんな楽しい毎日だった。
このクラスでは必ず誰かが虐められており、友はそれを嫌ってたけど、止める力はなかった。
私も友と同じように虐めるようなことはしなかった。
そして、虐めには順番があって、私にも虐められる順番が回って来た。
そして、私の教科書が隠されたり、靴が隠されたり、省かれたり。
でも、私にはほぼ虐めにはならなかった。何故なら友がいつも隠れて貸してくれたり、一緒に授業を休んでくれたりした。
虐めは相手が嫌がらないと意味がない。
だから私の虐めは終わった。
だが、次は私を庇っていた、友になった。
友はみんなにとって一番丁度いい餌だった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます