第8話 次の疑問(なぜ、爺さんになれずなのか?)
俺、ひおり。
自分が現世、転生した理由は、大方理解した。
が、、しかし・・・
なぜ、53歳になろうとする、そんな年齢に迎えが来て、去らなければならなかったのか?
そんな次の疑問が。。。
こんな事を言うのもなんだが、はっきり言えば、まだまだ生きる気満々だったし、やりたい事もあった。
美味いお酒だって・・・
寿命は皆、あるだろう・・・
とは、思う。。。
でも、寿命は延ばせるものなのでは?
俺の勝手な想像だけど・・・
生前、自分の行いや、まだ生きたい理由が神様に認められたら、少しだけでも生きられる気がする。
俺は現世に未だ、未練があるわけだ。
半分以上は、元の転生前の感覚なものの、、、現世の自分自身が残っている。
そのお陰で現世で今頑張る人の感覚や、気持ちを理解できる。
それは、まるで自分事のように。。
また、能力から人の心の心情を読み取り、読み解く事もできる。
これは、生前では、ある程度何となく
「この人は、こんな気持ちかな」
なんてものじゃない。
はっきりと見え、また感覚からその気持ちを体感する事も。。
だから、曖昧さはない。
確実な心情・・・
そんな俺が、何故にあの時だったのだろうか?
延命は、叶わなかったのか?
なぜだ?
降りる前、、転生する前を思い出す。
すると、おぼろげに記憶がある。
それは、自分の一生についての、計画書みたいなものだった。
大体の大まかな、計画書。
生まれる家系、両親、兄妹や、出会う人達。
歩く方向性など
年齢と共に大体決める。
それは、神からの司令や、役目、課題など決められたものと
生きながら、途中に自分自身で選びながらのもの。
その中に結婚相手や、子供達。
俺の場合、転生する時は、必ずこの人と言う結婚相手が決められていた。
だから、必ず出会い、彼女と婚姻を結ぶ。
だが、それも、今回で終わりだ。
俺と妻の夫婦や、家庭を培うあたりの学びや、課題は全て終了となったからで、互いに卒業し、
妻の彼女は、来世では、別の人と縁を貰い、新たなる課題や、学びへと移行するのだ。
つまりは、魂のステージが上がると言うわけなんだが。
勿論、妻だった彼女だ。
愛している。
だが、その愛すらも、男女間でのものではなくなり、友愛的なものに変化する。
応援📣したくなる気持ちだ。
俺の来世はあるかもわからないが、
神からの司令によりけりなわけだ。
俺みたいに司令やら、役目が中心な人はわんさかいる。
さて、それで、、寿命はと・・・
あれ?寿命はいくつかあるぞ?
俺は計画書を見ている。
最後の寿命までいくつかの寿命がある。
節目なのか。。
俺の場合、、、なんと、、一回目の寿命で迎えが来たってか?!
おいおい、、!、、ちょっと待ってくれよ!
まだ、2回目、3回目とあるじゃないかよ!!
なら、まだ生きれたんじゃないか?
「セト神様〜!!、、なんで一回目なんですか!!、、勘弁してくださいよ!!」
すると、セト神様が俺のところに、現れた。
「なんじゃ、ひおり。
使命は、終わり、こちらへ帰さねばならなかったから、そのようにしたのじゃ。」
俺「いや、そうだとしても、、」
セト神「よく聞くのじゃ。
寿命とは、あってないようなもの。
本人に課せられた役目や、使命など、他の為になる事など、、生きさせた方が良いと判断成されれば、自ずと、延命する。
だがの。そなたの場合、使命が終わったと同時に、相手の妻である者の為にも、早くにお前をこちらへとな。」
俺「それは、どういう事?」
セト神「彼女にとっての次なるステージが始まっておると言えるのじゃ。
お前がいなくなる事での、自立に向けての。
いつまでも、相手に寄りかかるばかりでは成長は、できぬ。
亡き夫を胸に、強く自身の残された人生を生き抜く事も学びである。
それが、来世へと繋がっていくのじゃ。 わかるかのう。。。」
そうなのか・・・ある意味納得な自分自身がいる。
つまり、自分よがりで、自分さえの願いでは、駄目なんだな。。
そう思わされたのだった・・・。。
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