保育園からずっと大切にしていた義妹に、俺の大切な形見を破られた。もう今更お兄ちゃんだと言い寄ろうとしてももう遅い。

激 辛

第1話 0歳

0歳



 「馬鹿な夫だよね」


「ぁあ本当、この子が俺の本当の子どもとは知らずにな」


「ねぇー、ほらママですよ」


「マッマ??」


「まぁ!!呼ぶの上手!!」


「パパだぞ、ほら言ってみろ」



ーーーーーーーー


 「お父さん、パパって呼ばせのは成長した恥ずかしいから辞めてって言ってるでしょ!!」


「そうだった、悪い。」




「お父さん、この子にはもっと厳しいしないと!!」


「でも、まだ0歳だし、やっぱり可愛いしさ」


ーーーーーーーーー


 「何故か、いつも俺には名前を読んでくれないんだよな」


「まぁ、いいじゃないほら、お母さんですよ」


「ママ」


「和美、本当はこっそりママって呼ぶようにしてだろ」


「そんな事はしてないわよ。どこで覚えたんでしょうね?」


ーーーーーーーー


 「おかしいと思ったんだ!!俺には呼ばなくて!何故かアイツのことはパパと呼ぶ!!」


「違うのこれは・・・」


「もう結果は出てる!!離婚だ!!」


ーーーーーーーーー


 「バレちまったか。」


「そうなのよ。だからお願い。匿って」


「お前のせいでこっちは慰謝料沢山払わねぇといけねぇんだよ」


ーーーーーーーー


 「お父さんとお母さんからも見捨てられた、」


「ママ?」


「・・・っ!!・・・アンタなんか産まなければよかった。」

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