アンコール遺跡
アンコール遺跡についての解説からの引用です。
アンコール遺跡は、カンボジアの古クメール(真臘)の遺跡である。アンコール=トムとアンコール=ワットを中心とする遺跡群を内容とする。
アンコールはサンスクリットの首都ナガラがクメール語に訛ったと理解されている。
アンコール=トムは古クメール王都の遺跡で、9世紀末、ヤショ=ヴァルマン1世(在位877~889年)が創建した。現存するものは、1177年以来、アンコールを占拠したチャム人を撃破し、その首都も占拠して以後30年間支配を続けたジャヤ=ヴァルマン7世(在位1181~1220年頃)時代のものである。規模は周囲約3㎞、城壁・門・神蛇をもった神像、王宮跡・貯水池等があり、特にバイヨン廟の4面塔はクメール芸術の水準の高さを示している。
アンコール=ワットはトムの南方1,5㎞のところにある。クメールの輝ける世紀の序幕をひいたスーリャヴァルマン2世(1113頃~1150年)の建てた寺であるからアンコール=ワット(首都の寺院)といわれた。内部を構成するピラミッドやその第1層回廊のインド神話に取材した浮彫りなどクメールの豊かな実力を物語っている。
アンコール遺跡には行ったことがありますが、実際に見ると圧倒されます。せめて写真や映像をご覧になることをお勧めします。
資料は13世紀末のカンボジアの富裕と絢爛たる光景についてです。
アンコールの州城は周囲20里ばかり(実際は9㎞)である。国営および官舎・府第は、みな東に面す。その議事所は、金の窓枠があり、窓のかたわらの左右の方柱には、約四・五十面の鏡が並んでいる。……人々はかなりの数の奴隷を使っている。多き者は、100人以上もいる。奴隷である野人とは、山野に住まいする人のことである。彼らは動物と同じように見られ、安値で売買される……一村ごとに寺がある。あるいは塔が立っている。人家がやや密になれば、また鎮守の官がいる。幹線道路には、休憩所(宿駅)がある。民間の訴訟は、小事といえどもかならず国主が上聞する。
奴隷制度あるのですね。
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