世界史資料を読んでみた

火浦マリ

はじめに

 高校生の頃、図書館で東京法令出版の『世界史資料』という本に出会いました。

かなりぶ厚い本で上下2冊の分冊になっていて、世界史の副読本の資料集とは全然ボリュームが違います。

 私は別に歴史が得意というわけでもないし、頭が良いというわけでもないのですが、妙にその本に惹きつけられて、図書館でこわごわと、その本を開いては拾い読みしたりしていました。

 しかし、その本を読んでいるところを知り合いに目撃されるのは、恥ずかしくて、意識しすぎかもしれませんが、頭が良いわけではない私とその本とはミスマッチだと思ってしまったのです。

 それなら、高校の図書館で読まないで書店で注文して、自分で所有すれば良いのではないか? と思って書店に注文しました。

 1万円越えの本です。お年玉などで貯金したお金を使おうと思っていたのですが、両親はお金を出してくれました。

 しかし、馬鹿な娘は所有したことで満足してしまい、その後、その本を読むことはなかったのです。

 父はもう亡くなってしまったし、母もかなり高齢です。このまま読まないで終わるのは親不孝だし、高価な本なのに勿体ないです。

 それで久しぶりに、その本を見直してみたのですが、難しい! 私、高校生の時より更に頭、悪くなっているみたいです。


 世界史資料を読んで、簡単な感想や連想したことを書けばエッセイが書けるのではないかと思ったのですが、読むこと自体がかなり、しんどそうです。


 それでも、この本に一通り目を通すための動機付けとして、この連載を始めます。

 はっきり言って、あまり読むことをお勧めできません。

 私が高校生の頃の本ですから、何十年も前の古い本で、学説みたいなものが色々変わっているのではないかと思います。

 あえて、読む意義があるとすれば「そういえば、そんな資料があった」とか「そんな話があった」とか懐かしむことだと思います。

 でも、別に本当にただの感想や脱線した連想で、高度な歴史に関する解説とかではないので付き合っていただくのは申し訳ないです。

 暇つぶしくらいになればと思っていますが、そもそも読まれない予感がします。


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