初夏と終わり
立花 祟
第1話
いつもと変わらない15年目の夏
学校のみんなは夏休み
自分は引きこもりなのでそんなのは関係ないが
現実逃避で定期的に自転車でただまっすぐに道を行く
ただ永遠とまっすぐに限界が来るまで
いつもと変わらない旅路
少ないお金と携帯だけ持って
引きこもりにしては体力が有ると思う
馬鹿なので帰りのことは考えず
まぁ遅くなっても心配はされないだろうと
川沿いをずっと走り源流を目指す
たどり着いたことはない
いつかは行けるだろうか
そんなことを考えながら
どれだけ走っても悩みは消えないが走っているときは何も考えなくて良いからただ走る。
家から10キロくらいの綺麗な街並み、人も少なくて過ごしやすい
ここを通る時間はいつも朝の5時くらい
あまり人気のない橋にいつも居る女性
今日は悲しげに川を眺めている
話しかけようか....
人間が苦手なので躊躇する
もじもじしていると向こうから話しかけてきた
「なんだい少年ジロジロ見てきて、いつもは素通りするくせに」
いきなりのことに驚いて言葉が出ない
お姉さんが続けて言ってきた
「暇だしお喋りでもするかい?まず自己紹介しようか」
さて
どうしたものか
僕は人間が苦手だ
初夏と終わり 立花 祟 @tachibana_tatari
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