第54夜

【「いい子」でいる時にしか自分を見てもらえないと感じて大人になると、いい子から抜け出し、ありのままを出すのが怖くなります。

そのような環境で育った人にとって、いい子から抜け出すことは「愛されない」という不安、「認めてもらえない」という恐怖も伴うからです。

子どもの頃に親を信じられなかった人は、他人を信じられなくなることがあります。

優しさや褒め言葉に、裏があるのではと疑って身構えてしまいます。

人間関係の基礎は「親子」なので、周囲の人も親のように裏があったり、裏切ったり、自分を傷つけるのではと怖くなります。

「周囲が求める自分」を演じてきた人は、褒められても素直に喜べないことがあります。

褒められているのは「つくられた自分」で、本当の私を見たら離れるのでは…と怖くなることもあります。

何かと親に否定されてきた人ほど、「ありのままの私でいいわけがない」と感じます。

そんなんじゃ誰も受け入れてくれないとさえ、感じます。

自分をすべて受け入れてほしいという気持ちと、「親でさえ認めてくれなかったのに」

「一番身近な親でさえ愛してくれなかったのに」という不安で押しつぶされそうになることもあります。

でも…

「ありのままの自分が好き!」と思えなくても、大丈夫なのですよ。

好きだと思えないのは、あなたの何かが足りないからではないし、好きだと思えないことがダメだとか、おかしいとかそういうことではありません。

「ありのままのあなたが好き」と親から示されることで、子どもは「そのままの自分でいいのだ」と思えるようになります。

それが大人になったときに「ありのままの自分でいいと思える感覚」につながります。

自分の何かがダメだから「ありのままでいい」と思えないのではなく、ありのままでいいと思える環境にいなかったから、ありのままの自分はダメだと思い込まされてきたから、そう思えないだけなのだとお伝えしたかったのです。

「ありのままの自分」がよく分からないこともありますが、心配しないでくださいね。

「ありのままがわからないほど、誰かのために頑張ってきた」「誰かのために、自分を合わせるしかなかったんだ」と、過去の自分をねぎらってあげてください。

「ありのままがわからない」と思えたなら、そこがスタートです。

わからないことに気づけたら、「自分らしさ」も探していけます。

今のあなたは、親や周囲の大人たちが押さえ込んでしまった「ありのまま」を自分で探していけるから大丈夫。

「ありのまま」は、消えません。

過去があまりに辛くて「ありのままの自分」が消えてしまったように感じるなら、今から「ありのまま」をつくっていってもいいのですよ。

遅すぎるなんてことはないから、大丈夫。】


うん。

ウチの大好きで大事な人は、ウチ自身ですら眠らせて閉じ込めてしまった「ありのまま」を引っ張りあげてくれた。


今が1番、自分を見れているかも。

大好きで大事な人がいてくれてるから。


ウチは、ウチのままでいて大丈夫。

強がりで、弱くて、口下手で言葉が悪い。

(言葉が悪いのは、直してる最中デス…)

気になるところは、変えたいと思う。

それは、ありのままでなくなるとは違うから。


違うけど、ちょっとだけ不安だったりする。

自分が気になる所を変えて行っても、相手は変わらず仲良くしてくれるのか。

ウチは、変わらない。

変わらず想う。姿形、目に見えるものだけで好きになった訳では無いから。











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