第37夜
誰かを好きになることに、
意味も理由も要らない。
「仲良くするのに理由なんて必要?」
言われて、そう言われたらそうだなぁと。
確かに、ウチは大好きな人を(恋愛的に)好きだと思った時"そうじゃない理由"を探した。
・友達になれたらいいな
・認知してくれた→友達として
・離れているし、SNSで知り合った相手とは会わないって言ってたから会うことはないだろう
てな感じで。
けど、好きだなぁってのは膨らむばかりで。
理由を探しても、見つからなくて。
意味を持たせようとしても、それも違うなって思った。
気が付いたら興味を持っていて、もっと知りたいな・話してみたいなと思ってた。
知り合って半年経った今もだけど、聞いたことに答えてくれたり他愛ない話をしてくれたりするのがとても嬉しい。
初めて会うまでは、話もしてくれるし色々聞いてくれるくらい興味持ってくれたんだな・嬉しいなって。呑気にそう思ってた。
実際会ったら、"友達として"なんてのは吹っ飛んじゃって。
『あ、ウチは恋愛対象として好きなんだ』
って改めて自覚した。
「会ってみたい」って、思ったのを言葉にしてくれて実際に会ってくれて。
ウチは、大好きな人に出会うまでは[好かれるのは理由や意味が要る]環境だったから、どうしても[役に立たなければ好かれない]とか[相手の望むようにしなければ好かれない]と思い込んで生きてきた。
だから、ウチを好きだと言ってくれたり仲良くしてくれたりする相手には、全部合わせるようにしていた。
けど。
そうしたくないウチを、大好きな人は見てくれてた。きっと、誰に対してもありのままを見てるんだろうけど。
ウチにはそれがとても嬉しかった。
大好きな人の「いいんじゃない?」は、ウチを救ってくれた。
「素の方が良き」って言ってもらえて、小さい頃から抱えてたものが、スッと楽になった。
それに、もうひとつ。
お盆明けの仕事終わりに、凄く大事に使っていたヘアゴム(2月に貰ったもの)の飾りを、自分の不注意で壊してしまって。ショックすぎて連絡したら、怒ることなく「何したの?」って聞いてくれて。大事に閉まっておけば良かったって言ったら「使わなきゃ意味無いでしょ」って。
そういう時、怒られた経験しか無かったから、そう言われて安心した。
飾り部分のガラスが割れてしまって使えないのだけど、ウチにとってはとても大事な物だから宝箱にしまいました。
大好きな人には、そそっかしいの気をつけるねって連絡して。
そうしたら、休みにわざわざ買いに行ってくれて。もう嬉しくて嬉しくて、正直泣きました(嬉し泣き)。一生、死んでも一緒にいる大事にするって改めて誓いました。
本当にありがとうしか出てこない。
仲良くしてくれて、嬉しい。
意味なんてなくても、理由なんてなくても。
連絡し合えて、手を繋いでくれて。
ウチが心に想う相手は、大好きな人ただひとり。
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