　まるで謎解きのようだ。

　様々な属性が箇所ごとに分かれて点在している。時に二つの属性が混ざり合っている箇所もあった。

　これはいったい何を目的として、作成された魔法道具だ？

　四大元素を散りばめられて作らなければならないほどの道具。はっきり言って、かなり手間をかけて作られたと思われる。

　事前に提出された書面を何度も読み返しても、その謎は解けなかった。

　書面の中に載っている図面は、さらに疑問に拍車をかける。

　本当にこの魔法道具はどういう意図があって、作られたのだろうか。ただの道楽か？

　いや、道楽のためなら、わざわざ認可を取りに来ないだろう。個人的に使うのであれば、認可は必要ない。

　世に広めたいから、認可を出してもらいたいのだろうが……。

　ああ、駄目だ。考えがまとまらない。

　ここは作成者の話を聞いて、考えをまとめて、認可を出すか出さないか、決めていくことにしよう。

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