第2話

中学生の頃、親の前で腕をバッサリ切ったことがある、特に理由はないムシャクシャした、切るとスッキリする、早く死にたい、それだけの感情で。

親には殴られたそれが愛情なのかは未だにわからない

そのことが有るまでは、ただ怠けて学校に行きたくないだけだと思われていたらしい

家族の中で自分だけが持つ「生きる理由がわからない」感情

その気持を持っていない人には理解できないのだろうか

逆に何故生きる?義務教育の段階で教えてもらいたいものだ!

そんなことを言っても仕方ないが、それぐらいわからないものなので、いつも悩んでいる。


その一件の後しばらくして、好きだった猫を二匹飼ってくれた

親からは(責任持って世話しなさい先に死んだら誰が世話するの)と言われた

親たちでも生きる理由が見つけられなかったらしい

猫を理由に生きろと

この子達が旅立ったら、そこで終わってもいいのかな?そんな気持ちも芽生えた

それでも猫達は可愛いもので癒やされる

数年立って1匹の猫が病気で死んでしまった、目の前で何度も血を吐き日に日に弱って旅立った

あの子は幸せだったかな?辛くなかったかな?最後に側に居たのが自分で良かったかな?

自分が死ぬときもそう思ってくれる人がいるだろうか


大切なものは失いたくない

なら大切なものを作らなければいい

そう思っても心は寂しくなるもので、いつも何かを求めている


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