欠如した感情
立花 祟
第1話
学生の頃よく言われていた将来苦労するから、とか、自分のために勉強しなさいだとか....そんな言葉が理解できなかった。
中学生の頃から生きる理由を探している。
何のために生まれて何のために生きるのか
誰にも必要とされていないって気持ちが未だに消えない
独りで居たい、自分のことを誰も知らない土地で独りで死にたいそんな事ばかり考えて、いつしか大人になっていた
大人になってもそんな感情は消えないもので、ただ意味も理由もなく生きている
自分のためには生きたくない誰かに必要とされたい
自分が消えても誰も悲しまないんだろうな気にもされないんだろうな
愛に飢えてるだけかもしれない本当の愛ってなんだろう、人に好きと言われても信じられない、いつかは皆離れていくどれだけ好きと言われても、いつかは終わりがくる。
それと同じくらい人を愛せる自信がない、中途半端に愛して中途半端に投げ出すかもしれない今までの人生みたいに。
何もかも投げ出してきた自分自身を信用できない
だから前に進むのは難しい、好きな人が居たこともあるがそれでも生きる理由は分からないままだった
少し前に親元を離れてみて余計に存在意義がわからなくなった、彼等は心配こそ口にするが、本当なのか? 口だけ何じゃないか? そう思ってしまう。
向こうから連絡してくることは、ほぼない
末っ子だからと特別扱いされたこともないし兄弟が多いからこそ自分は居なくてもいいと思う
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