第1話 ギルド追放で次は何処に行けばいいの!?
「ジェイド、お前は追放だ」
「え?」
俺はいきなりギルドを追放された。
理由は簡単。
俺が役に立たないからだ。
俺自身は頑張ってるつもりだが……
どうやら周りの評価と違うらしい。
「おい! 聞いてるのか!」
「はい……」
「返事をするな! 無能のくせに!」
「すみません」
「だから謝るなって言ってんだろ!!」
ギルドマスター、ギリトが叫ぶ。
ムカつくが、イケメンで結構な実力者だ。
レベル40の剣士。
ギリトは怒鳴り続ける。
「だいたいなんだ? その態度は! 目上の者に対する礼儀も知らんのか!?」
「はい……」
「貴様!! また『はい』と言ったな! 反省の色が見えんぞ!」
このやり取り、もう何度目だろう?
「はい……申し訳ありません……」
「このクズめ! 貴様のような奴はこのギルドには不要だ! 今すぐ出ていけ!!」
「ちょ、ちょっと待ってください! 明日からどうすればいいんですか!?」
「知るか! 自分で考えろ! タダ飯食いが!」
マジかよ……
明日からの生活費どうしよう? このままだと野垂れ死に確定だ。
「おい! 何をぼーっとしている! さっさと荷物をまとめて出ていけっ!!」
「……」
「ちっ! これだから無能は無口で困るぜ!」
こうして、俺はギルドを追放された。
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