第44話 人類種の抵抗 2

 とある国で世界各国の代表が集まり会議が行われてから1日後。

 魔王種誕生まで、あと1日。



*とある村


「伝令!!伝令!!」


 ゾロゾロと周りの家からたくさんの狼の獣人と熊の獣人が出てきた。


「いったいなんのようだ。」


 おそらく代表者であろう周りと比べ豪華な服を着た狼の獣人が威圧をかけながら、伝令を届けに来た兵士に訪ねた。


 だが、兵士は怯える様子もなく、魔王の誕生と各国の指示を伝えた。


「それでは私は次の村にいかなければならないので、失礼します。」



 伝令のいなくなった空間では誰も言葉を発することができないようなただならない雰囲気だった。

 すると、代表者であろう狼の獣人が口を開いた。

 

「お前ら!!今のを聞いたか。」


「「「「「おう!!」」」」」


「これより、女と子供、老人と家族がいるやつ、恋人がいるやつ以外で魔王討伐の任務に出陣する。」 


「出発は今日の昼、参加するものだけがこの門前に集合するように、

 以上、解散!!!」



*伝令が次に向かった村の酒場


「おいおい、魔王が復活するってよ。」


「どうするんだ?」


「もちろんさんかするに決まっているだろ。  

 お前こそどうするんだ?お前には奥さんと娘さんがいるだろ。」


「ああ、だが、参加するよ。

 魔王を討伐しなければ家族を守れないからな。それに、俺は死なないしな。」





決戦当日、魔王誕生まで残り13時間。


「第1師団、第4師団現場に到着しました。

 さらに、第2師団から周囲の村と国の住民はほとんどが避難しました。おそらく最後の避難民を帝国方面に送り届けている。との伝令が入りました。」


「そうか、軍以外の戦力はどうなっているのだ。」


「東の国から刀と呼ばれる剣を携えたものがおよそ2000人、獣人種が6万人ほど、それと、各地の冒険者ギルドが派遣したS級冒険者がおよそ80人、龍王が派遣した竜種が20体です。」


「龍王までもが、そうか、今回の戦いはそこまで苛烈になるのか。」


「各軍、これより最終調整段階に入る。

 武器の点検、作戦の確認を徹底しておくよう、各軍の代表に伝えてくれ。」




*酒場にいたとある冒険者たち


「S級だけが参加可能ですか!?

 いったいどうゆうことですか!!」


「俺達は黙って指を加えてろって言うことですか!!ギルマス!!」


 周りの冒険者が騒ぐ中、ギルドマスターは口を開いた。


「今回の戦い、かの龍王が20体も竜をよこしたらしい。この意味がお前たちはわかるか。」


「わかんねえよ。そんな情報始めて聞いたし、竜がそんなにいたら、それこそ余裕で勝てるだろ。」


 だれかが発したその言葉でギルドマスターへの反感の声が高まった。

 しかし、その場にいたS級冒険者が口を開いた。


「あなた達この危険性がわからないのですか?龍王は過去にも魔王討伐のために5体の竜を派遣しました。そのときは、竜は攻撃を当てることができずに敗北、魔王がさらに強化されました。」


「その後、各国が龍王と世界樹が手を組み討伐されましたが、竜は計18体、人類はその戦いに出たほとんどが死にました。

 さらに、その戦いの傷により世界樹も種をまいたあと、完全に生命活動が停止しました。

 これにより、今の世界樹はまだ成長途中であり、今回の戦いには参加できないのです。

 そのため、相手に攻撃が通じるであろうS級冒険者のみが参加可能なのです。」


 この言葉によりギルドの中は先程と打って変わって静まり返った。


 そして、数分後にはギルドの中には人がほとんどいなくなった。






 魔王復活まであと3時間






____________________


 どうも、作者です。

 やっとこさ魔王復活ですよ。長かった。


 それはさておき、近況報告のお時間です(そんなものない)

 遊○王のマスターデュ○ルというゲームをやり始めたのですが、楽しすぎやしませんか

あれ、え?そんなことはどうでもいいって?


 まあ、来週はいよいよサソリンが復活?です。お楽しみ?にー







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