ひとりごとですので気になさらず。

男気

理想と現実

理想と現実というのは基本離れているものだ。

どんな人間もそれなりになりたい自分というのを思い描いていて、

それは夢とか目標とか憧れとか言われたりしている。

夢のない人間もいるがそれは、最初から夢がないのではなく、

理想と現実が受け入れ難いほどに離れていたがためにその夢を捨てたのだ。

理想のハードルを極限まで低くすれば、理想=現実となる。

一方理想を高く持ったままの人間もいる。

そういう人は大抵、今の現実を否定し始める。

こんなはずがない、俺はもっとできるはずだ。

誰も俺を評価してくれない。やりたいことができないのは環境が悪いからだ。

なんてことを思い始める。

恥ずかしいことに、今この文章を書いている私自身もそう思うところがある。

だが一度我に返って考えてみる。

自分はその理想に近づくためにどれほどの努力と情熱を注いだのだろう。

悲しいかな運や才能というものは確実に存在し、自分はその二つとも人より少ない方だと思う。

でもその運や才能を持った人間も全く努力してこなかったというとそうではない。

人よりも勉強して頑張ってきたはずだだから結果に出ている。

では、自分はそう言った人たちよりも頑張ってきたのだろうか?

胸を張ってYESとは言えない自分がいる。

自分も努力はしてきたつもりだ。でも一つ違うのは、結果が出るまで努力を続けられなかったことだ。

いつも中途半端で、そしてどこか楽をしようとしている。

上手くいかないのを生まれや育ちのせいにして、自分はまだ本気を出していないだけと吠える。

でもそれは自分が負けるのが、恥をかくのが怖かったからだ。

傷ついて惨めな思いをして、笑われることから逃げてきただけだった。

頭ではわかっているし、わかりきった屈辱に足を進めたこともある。

その度にこんな思いをするぐらいなら努力や挑戦なんてしなければよかったと思う。

自己啓発本なんて、所詮成功者の自慰行為だと読み終わった後に毎回思っては

そこにヒントがあるかもしれないと本屋に行っては買ってくる。

でも何のヒントにもならないことがほとんどだ。


俺は偉人や天才にはなれない、理想と現実の狭間で一生もがき続けるただの凡人、だけど俺は自分が凡人であることを一生否定し続けると思う。




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