閑話2
がたいのいいあんちゃんとその取り巻き達 in果実の楽園
「兄貴、妹にってどういうことですかね」
「いや、……うーん」
「あいつここをなめてるっすよ!探索者なら誰だって来たがるダンジョンなのに妹に頼まれたからって……。しかも一人で!」
「もしかしたら妹のために一獲千金狙ってるのかもしれないぞ、病気かもしれないし」
「いや、でも!」
「まぁ、落ち着けお前ら」
「「兄貴……」」
「俺らは俺らの探索をするだけだ」
「「「うす」」」
(あいつ……不思議な奴だったな。初めて見た気がしたが、何回も来てるのか?それだったらあの落ち着き様も……てことはあいつ俺よりも上のランクの⁉そこそこ情報通の俺が知らないってことは……いや、やめておこう藪蛇だ)
ラングドシャの残りとその後
「ただいまー、疲れたー」
「おかえり、今日長かったね」
「あー、なんか色々とお話とか…………って、クッキー?おにぃ、これどうしたの?」
「ほーん、あとクッキーじゃなくてラングドシャな。作ってみた」
「ふーん、いただきます………あっ、美味しい。でも、多くない?」
「……。今度ハンデミキサー買っていい?」
「は?」
「ん、長谷川お前なんだそれ?クッキーでも貰ったのか」
「あ、所長。これラングドシャですよ、相原さんからもらったんです」
「え、奏のやつ私のとこ来なかったんだけど……」
「ほ、ほら、忙しいと思ったんじゃないですか?偶々会えなかったのかもしれないし」
「そ、そうだよな。奏が私のことを忘れるわけがないよな」
「それに所長はプリンアラモードも食べたんでしょう。相原さんも美味しかったって言ってましたし、どうだったんですか?」
「……食べてない」
「え?」
「多分、忘れてる……」
「あ、すぅー……(やらかしたー)」
実はお兄ちゃん大好き
(メロンうまうま……まぁ、アイス食べたの実はそんなに怒ってなかったんだけどこうしたらおにぃ色々取ってきてくれるしなぁ)
(最近なんか言葉遣いきつくなっちゃうんだよなぁ。そんなつもりないのに……もうちょっと優しくしてあげようかな?……いや、絶対調子乗ってうざいからやっぱ無し!)
(プリンアラモードうまー!料理もお菓子も作れるし材料は自分で取ってきてくれるの最高じゃん。)
(美味しいなぁ~、これで店出せる。……いや、私の分が無くなるのは困るからやっぱなし。あ、飲み物ちょうど欲しかった、ないす!……メロン食べちゃえ!)
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