第2話 俺の本音は…。

 半泣き状態の心美を慰めるように俺は言う。


「いや、いいんだよ。心美の気持ちはわかった。だから泣かないで。俺も心美の行動に少し驚いて、言い過ぎた。ごめん。」


多少は落ち着いたものの、まだ少し落ち着かない様子の心美。


「私が、勝手に、健太のこと、乱暴に、しちゃったー!」


まあ泣き出す。思ってはいけないのだろうけど、心美の泣いてる姿、


「可愛い。」

「え?」


しまった。と思った時には手遅れ。もう俺の口から発していた。


「ねぇ、今、可愛いって言った?何が?何が可愛いの?」


急にヤンデレ化したかのように俺に問いかける。

聞かれてしまった以上、答えざるを得ない。


「いや、心美のことが、可愛いなと、思い、ました。」


俺は潔く認めた。流石に答えざるを得なかった。俺は俯いていたが、少し顔を上げて心美の表情を確認しようとする。するとそこにあった心美の表情はさっきまでの涙が嘘かのように、突然笑みをこぼしていた。


「もしかして、健太も私のこと好きなの?」


めちゃくちゃ嬉しそうに問いかけてくる。


ああ、好きだよ。大好きだよ。この世で一番好きだよ。


けれどそれを言う勇気が出てこない。


「えーっと、うーん。まぁ。そのー。」

「ねぇ!健太!ズルい!私はちゃんと伝えたよ?私の思い、健太に伝えたよ?今度は健太が私に伝える番。教えて?健太は私のことどう思ってるの?」


俺は人生でこれまでになく、今後もないであろうくらいに勇気を振り絞って、声を出す。


「お、俺は心美のことが好きダァー!」


「!!!!!」


心美は少し驚いた顔を見せたがすぐさま、俺に顔を近づけて問いかけてくる。


「えへへっ♡私のこと、好きなの?」


逃げ道もあるはずもなく、俺は正直に答える。


「は、はい。好きです。」


「いつから?」


心美は続け様に聞く。


「む、昔からです。」


「えへっ♡そっかぁ♡私も昔から好きぃ♡」


あー。その顔、メスの顔してる。エッロい。


「私のどこが好き?」


俺はもうどうにでもなれと正直に全てを話した。


「顔も声もその容姿も性格も何もかもです。」


「ん〜♡そうなんだ♡全部好きなんだ♡」


心美はそう言って、俺に抱きつきながら、押し倒す。

そして馬乗り状態になって、俺の体を指でなぞり始める。


「私も健太のこと大好きなんだぁ♡」


「そ、そうだったんだ。」


「もう毎日、健太のことしか考えられなくなってさぁ♡」


「そんなに?」


「うん。水も滴るいい男だよねぇ♡」


「えっ?どういう意味?」


「んー?知らないのぉ〜?」


「わ、わからない。」


「じゃー教えてあげる。」


そして心美は俺の耳元でつぶやいた。


「女の子のアソコがビチャビチャになっちゃうくらい、いい男って意味だよ♡」


「!!!!!」


「えへへっ♡もう私我慢できない…///」


心美はそう言って俺のアソコを触りだす。


「やめろー!!!」


俺は心美を突き飛ばし、今度は俺が馬乗り状態になる。


「もうっ!健太ったら!なかなかに積極的だねぇ♡」


「おい!心美!いい加減にしろ!目を覚ませ!」


「へぇ?」


心美はなんのことか全く理解していない様子。

呆れたものだ。

俺は心美をソファーにしっかり座らせて、俺は説明する。


「心美。いいか?こうゆう行為はもっと仲を深めてからするんだ。こんなたかが幼馴染で両思いでした、だからヤろうって発想にはならん!そもそも展開が速すぎる!」


「えー!いいじゃん!展開速い方が!健太のケチ!」


「ケチとかじゃない!今はそういうことをするタイミングじゃないって言ってるだけ!」


「じゃー、もうちょっと仲良くなったら私とヤってくれる?」


「お前ってやつは…。」


「わかったよ、健太。まずは順番が違ったね。」


心美は改まって、俺に向かって言い出した。


「健太。私、健太のことが昔っから好きだったの。今も大好き。心の中は全部、健太で溢れてるの。だから、私と付き合ってくれませんか?」


改まって正座をしながら、少し頬を赤く染め心美の姿に俺はイチコロだった。

チョロすぎ。俺。


「俺も昔から心美のことが好きでした。こんな俺だけど、よろしくお願いします!」


「やったー!これで健太とカップルだー!」


心美はそう言いながら俺に飛びついて、ハグをしてくる。

そして心美は俺の耳元で呟く。


「ねぇ、健太?私のことなら思う存分めちゃくちゃにしていいからね?健太の好きなように私をイジめて?」


俺が硬直しているのを心美じーっと見つめている。


あーっ!理性がぁ!


俺は欲に負けそうになりそなところを必死で耐え、心美に言い返す。


「心美、お前、そんなこと言ってすぐにギブアップするなよ?俺も思う存分、心美のこと味合わせてもらうからな!?」


「キャー!健太のエッチ!」


そんなこんなで始まった、俺と心美もイチャラブ学園生活。






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