シッター日記

@kiro3chiko3

第1話 プリンちゃんのこと

プリンちゃんのこと

プリンちゃんはブルドッグのワンちゃんです。

とっても人懐こくてフレンドリーです。

今回はお散歩なしで大丈夫とのことでお家の中でのお世話でした。

お留守番の時はケージに入っているので

まずケージの扉を開けてお部屋の中でフリーにします。

プリンちゃんは嬉しそうにケージから出てきます。

お打合せの時は興奮気味ではしゃぎ回っていましたが、ケージから出しても家族ではない私がいるせいか意外と静かです。

トイレを見たりお水を交換したりしてから

うさぎ用のケージに入っているうさちゃんのお世話もプリンちゃんの様子を見ながらしました。

だんだん慣れてきて私の近くにきて顔を見上げて撫でて!みたいに甘えてくるようになりました。

うさちゃんのお世話も終わりプリンちゃんにご飯を与えることにしました。

ブルドッグ専用のフードはが食べやすいように勾玉みたいな形をしています。

お皿に入れてマットにご飯の入った器を置くとプリンちゃんは直ぐにおすわりしてくれました。

お手、逆!と言うと両方のお手手を代わる代わる出してくれるとのことで、号令をかけて見ましたがなかなかやってくれません。

お家の方でないと無理かな?と思いましたが

しつこく言っていると、渋々片方のお手手を出してくれました!

次に、逆、反対!と言い続けると面倒くさそうに反対の手も出してくれました。

そして、よし!と言うと

食べるの早いのなんのって!

大きな器にいっぱい入っているご飯があっという間にプリンちゃんのお口に吸い込まれていきました!

早い!

器の中のご飯が無くなってもプリンちゃんはずっと器を舐めています。

伏せの態勢で両方の前足の間に器を挟んで、ずっと舐めています。

その姿の可愛さと言っら思わず微笑んでしまいます。

やっと立ち上がったのでご馳走さまかな?と思ったら、テーブルの周りを一回り歩いてきてまた器を舐めています。

舐めると器の底から何か美味しいものが出てくるのかな...って感じです。

食事が済んで、しばらくするとウンチも出て

トイレのお掃除も終わったのでおやつタイムです。

6粒ほど入ったおやつを一粒ずつあげましたが直ぐ飲み込んでしまいます。

噛んだら美味しいのになぁ!

いよいよお世話も終わりに近づいてきました。

プリンちゃんにケージに入ってもらわなくてはなりません。

私はハウス!と号令すると直ぐにケージに入ってくれると思い込んでいました。

ところがプリンちゃんは逃げ回っていてなんとしても入ってくれません。

おやつを全部与えてしまったことを後悔しました。

仕方なく明日のご飯を何粒かお皿に入れてケージの中におきました。

でもプリンちゃんはそんなものでは騙されません。

とても賢いのです。

口のまわりを舌でペロペロ舐めているのでご飯は食べたいのですがそれにも増してケージに入りたくないのです。

ご飯でダメなら明日のおやつをちょっとだけ使わせてもらおうと思って、おやつを何粒か器に入れてケージの中におきましたが、ケージに近寄ってきますがどうしても入ってくれません。

私は途方にくれてしまいました。

どうしらいいんだろう...

追いかけて行って捕まえようとすると

逃げ足が早くて、短毛でツルツルしているのでスルリと逃げてしまい捕まえることができません

たとえ捕まえても体重が20キロもあるのでケージまで抱っこしていく事もできません。

ふと見るとお部屋に長座布団があります。

もう仕方ない、お家の方に叱られてもやるしかない!と決心して、長座布団で逃げるプリンちゃんを挟んで両側から押さえて、後ろからグイグイと押してケージの前までやっとたどり着きました。

そしてよいしょ!とお尻をおしてプリンちゃんをケージ入れるのに成功しました!

長座布団に挟まれたプリンちゃんは抵抗することもなく、私に押されて歩いて行ったのには驚きました。

噛みついて拒否するという選択肢はプリンちゃんにはないんだ!

なんていい子なんろう!

お家の方に報告すると、「長座布団作戦で明日もお願いします!」と言ってくださいました。

初めてのお世話はプリンちゃんのことを知ることが出来てとても楽しかったです。

お世話してみて初めて色々なことがわかるので、困ったなぁーと思うこともありますが、理解して対処できるようになった時はほっとします。

その子によってみんな違うのでお世話の仕事は楽しいです。

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