気になる

第18話

「どうもありがとう」


「なんで慌てて帰ったんですか?」


「…ごめんね」


「理由教えて下さい」


「…ちょっと、公園で話してもいいかしら?彼女に許可取ってもらえる?」


「え、そんなの気にしないですよ?」


「だめ!」


「はぁ…わかりました」


相変わらず厳しい。仕方なく笑理に電話する。


「ごめん、碧唯さんはまだ話したいとかで、帰るの遅くなる」


「う、うん…」


「ご飯、買って帰るから、お風呂入ってて」


「わかった」


これでいいのか?

公園へ移動して、ベンチに碧唯さんは座る。俺も座るけど…いったいなんの話?


「これは、亮伍くんにも話してないんだけど…」


「はぁ」


「私、女の子が好きなの」


「…そうなんですね?」


「亮介くんの彼女、すごい、タイプ」


「…え?こ、困ります」


「別に付き合いたいなんて思ってないよ?ただ、あまりに素敵で…緊張しちゃって」


「そう、なんですね」


笑理がモテてるじゃないか。俺たちモテ期!?


「アメリカに留学してるときから、付き合ってた人がいたの。女の子よ」


「え…」


しのぶには話したことないけど、私二股かけてたのよね…結婚したのに、私も彼女も」


「…そうなんですか」


「でももう、お別れしたの」

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