第8話
ファミレスにいる。いるかさんは、ステーキ。俺は唐揚げ定食。
「彼女いるんでしょ?
「なんで知ってるんですか」
「知ってるよ?絵里ちゃんから聞いたー」
「あー仲よかったんでしたね」
「絵里ちゃんは亮介とまだ付き合いたいみたい」
「無理です」
「だよねー。妄想すごくて引くもーん」
「いるかさんは、それでも絵里と仲良くしてるんですか?」
「まー先輩だしね」
引いてるのに。先輩って大変だ。
「カラオケ行こうよ」
「今金を節約してるんで」
「お金は私が払います〜」
「えー、バイトなのにいいんですか。あ、夫が稼ぎいいわけですね」
「別れた」
「まじですか」
「浮気」
「へー」
「憂さ晴らしにカラオケ!ね?」
「わかりました」
カラオケ、久しぶりだな。最近、友達とも会ってないし、近所の子供たちとかとも遊んでなかった。
「ふー!いいじゃーん!亮介最高!」
「いるかさん、昼間から酒飲んでいいんですか?」
「いーのいーの!」
ノリノリである。
浮気か。笑理は浮気…する?うーん…それはちょっと俺の中では想像できない。
「亮介、元気ない?なんで?」
「いや別に」
「絵里ちゃん殴ったってー?」
「…えぇ。そこまで知ってるとは。俺、劇団辞めました」
「えーまじなのそれ?辞めた?」
「はぁ」
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