第9話
「なんでまた殴るわけ」
「彼女を笑われたから」
「なにそれー!ありえな!絵里ちゃんほんとバカ女よねー。ほんと嫌になるし〜」
「もういいんです。そろそろ帰ります」
「亮介」
立とうとしたのに、手を引かれた。
「ホテル行かない?」
なにこれ…
「…いや。何考えてんですか?」
「なにって…わかるでしょ?」
「わかりません」
「じゃ、わからせてあげる」
腕を引かれて座席に戻される。…て
「顔!近いです!」
「なによー、キスしたくない?」
「いやめちゃくちゃ酔っ払ってる!酒臭!」
ぐいぐい顔近づけられてるから、手でふせぐ。まじ、酒臭いし!
「ちょっとくらい、いいじゃーん」
「いや。まじ無理!」
「なによそれ。私うまいよ?」
「いや、まず、顔が無理」
「はぁ?」
「ババアだし。金置いておきますから。帰ります」
「ちょっと!亮介は私としたくないの!?」
「ねーわ」
俺は、なんの対象なんだ?わけわかんない。
「私、けっこう亮介のこと好きなのに」
「俺は、彼女が好きなんで。酔い覚めたら帰ってくださいね」
はぁ、今日は疲れたな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。