You love?My love?I love you!

@1224613

『第1話』女子たちは誰が好き?

「ねぇ。カスミちゃん・」

ある日、突然同級生で幼馴染のまどかが話しかけてきた。まどかは幼馴染だけれども、あまり、自分から話しかけることがないような人なのに。もしかして悩み事とか!?だったら話を聞いてあげなければ!

「どうしたの。まどか。悩み事?」

「カスミちゃん。鋭いね。そうなの悩み事。」

「どんな悩み事?」

「えっと・・・。あっ。静かにゆうからね。よーく聞いててよ。

なんだとぉ!?いっつも堂々と話していなかったらすぐプンプン怒る、松岡先生を怖がって、オーバーなぐらいに大きな声で喋るまどかが、静かに話すだとぉ!?これはただの悩みじゃないんだな。

「分かった。よーく聞くから。教えて。」

「えっとね。隣のクラスに坂下くんっているでしょ」

えっと隣のクラスだから。Bクラスだな。ここAクラスだし。

「うん。Bクラスの坂下くんね。坂下くんがどうしたの」

「実は、坂下くんのこと、私・・・。好きなの!!」

えっ!?ちょっとまって。ちっちゃい頃から、まどかは恋愛感情がなかったはず。いきなり。好き!ちょっと、頭がパンクしそうなんだけど。

「えっと。大丈夫?」

「全然大丈夫だよ?そうだ!こうなった経緯を説明するね!」

「あっ。はい」

これ。絶対大丈夫じゃないよね。この意気込み度もやばい!お医者さん連れてったほうがいいよね・・・!

「おーい。まどか。カスミ」

「あっ!なみかちゃん。」

「まどかとカスミ何の話してたの」

よし、なみかなら、まどかを止めれるはず。この話を言おう。まどかには申し訳ないけど。

「えっとね。まどかがね、Bクラスの坂下くんが好きなんだって」

「フムフム」

「カスミちゃん。言わないでよぉ。」

「まどか!やったね。ついに初恋!応援しなきゃね。ところでカスミはなんでそんな苦い顔してるの?もしかして、まどかの初恋に立ち会って、まどかがおかしいと思ったんじゃない?恋愛音痴さん!」

あっ。私が恋愛音痴って言われてるの忘れてた。そう言われれば・・・。まどかも年頃だし初恋してもおかしくはないか。

「おっ。苦い顔なくなったなぁ!!」

「そういえば、なみかちゃんは、好きな人いる。」

「えっ。まどか〜。聞かないでよぉ。じつはね。私・・・。Dクラスの大松くんが好き」

「フムフム」

大松くんねぇ。確かにDクラスのイケメン投票で1位だったなぁ。まぁ、運動神経バツグンで、勉強もできる大松くんだしね。

「実はね、前大松くんが、私が怪我したときに保健室まで付き添ってくれたの」

「えー!そうなんだ。私は坂下くんに、勉強教えてもらったよ。」

そういえば、イケメン投票Bクラス1位は坂下くんだったなぁ。さすが、イケメン投票一位はモテますねぇ。

「カスミは?さっきから喋ってないけど。好きな人いる?」

好きな人・・・。いきなり聞かれた。えーどうしよう!言おうかな?めちゃくちゃ優しい、クラス全体のイケメン投票1位のCクラスの中川くんが好きなんだけどなぁ。言おうかな?よし!言おう!

「私は・・・。Cクラスの中川くんが好き」

「フムフム」

「カスミちゃんも好きな人いるんだ。」

「カスミが好きになる理由もわかるよぉ。中川くん。優しいうえに、イケメンだからねぇ。」

「ねぇ。まどか。なみか。私達、両思いだったらいいのにね。」

「ほんと。カスミ。それわかる。」

「でも、そんなことあったら奇跡だよ。カスミちゃん。なみかちゃん。」

はぁ。ため息を付きたい気分だなぁ。両思いだったら良かったのに。そんなことはないけど、期待しちゃうなぁ。そういえば、何回か聞こえた、フムフムってなんだったんだろう???まいっか!


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