第18話 おでかけ
『明日、水着を買いに行きませんか?』
少し寝過ぎた朝、ワタシの携帯にエリからそう連絡があった。
・・・
明日、水着を買いに行きませんか?
突然どうしたのよ?
実は私の叔父が別荘を持っていまし
て、それで自分の代わりに管理して
使ってくれないかと言われたので。
それの招待も兼ねてってことね?
他には誰が来るの?
私とトシヤ、サクラさん、そして
コマリさんの4人の予定です
あっ、水着を買うのは女性陣だけで
ですよ?
りょーかい、それじゃあ明日駅前
集合でいいわよね?
はい、それでは明日の10時駅前で
・・・
「やっと着いたわね…」
茹だるような暑さの中、ワタシたちはここら辺で1番大きなランドマーク的なビルに入る。そこの冷房は文字通りオアシスのような極楽さだった。
「あづかったですぅぅ…」
そう言うコマリの口調はもう既にヘニョヘニョだ。
「私ここ初めて来たけど、お姉ちゃんは来たことあるの?」
「あんまり、でもどこに何があるかくらいは何となく分かってるわよ」
「さすがですユイさん。頼りにしてますね」
・・・・・・
「ここよ」
「うわぁ…水着がいっぱいです!」
「水着を売っているお店ですから当然ですよ?」
「そういえば、皆んなはもう買う水着は決まってるの?」
そのサクラの言葉にワタシたち3人は各々首を傾げる。
「まだ皆んな決まってないんだね…」
「でしたら皆んなで見せないながら決めましょうか」
「そうね、と言ってもワタシは何となく方向性はあるのよね」
「そうなんですね、ちなみにどんな感じかお聞きしてもいいですか?」
それは…なんか恥ずいな…でも変に隠すことでもないか。
「ホルターネックタイプのビキニにしようかなって…」
「ホルターネックってバストアップできるやつですよね?」
「そう…ワタシ背の割に胸ないからさ、せめてもの抵抗ってやつ?」
ワタシのその言葉にエリとコマリが共感を示して頷く。元より胸のあるサクラはキョトンとしている。姉妹なのにどうしてこんな差が…
「それじゃあまずはユイさんの水着を買いに行きましょう!!」
・・・・・・
「ど、どうかな?」
ワタシはそう言いながら試着室のカーテンを開け皆んなに水着を見せる。結局選んだのはホルターネックの黒のビキニだ。
「ユイさん、凄くカッコいいですよ」
「控えめながらもしっかり主張できるサイズの胸がエロいです!」
「コ、コマリッ!?」
「ホント、お姉ちゃんすごくエロいよ?」
「サクラまでっ!?」
するとサクラは笑いながら言った。
「ごめんねお姉ちゃん、ついからかっちゃったよ♪でも実際お姉ちゃんは背高いからこういう大人なのが良く似合うよ」
「そ、そう…ならこれにするわ。皆んなアドバイスありがとう」
そしてワタシは着替えを済ませて試着室を出る。するとコマリが口を開いた。
「いいなぁ…ボクも大人っぽい水着着てみたいです」
「ですね、私もそういうの着てみたいです」
そんな2人にワタシは声をかける。
「別に大人っぽいだけが女子の魅力じゃないしビキニじゃなくても大人っぽさは出せるわよ」
その言葉にエリとコマリは目を輝かせている。
「そうだ!サクラ、エリの水着選んでくれないかしら?ワタシはコマリの水着を選ぶからさ」
「分かった、対決ってことだよね?」
「そういうこと、それじゃあスタート!」
・・・・・・
「…よしっ!こっちは準備できたわよ!」
「私も準備完了!それじゃあ…」
「「せーのっ!」」
シャッ
カーテン開けると同時に2人の姿が露わになる。
そしてワタシはコマリの水着を解説する。
「まずはワタシからね、まず見て欲しいのはこのフリル!派手過ぎると子供っぽくなるからあえて抑えめに、そして背伸び感を出すために黒のセパレートタイプ!どう?コマリ」
「凄く可愛いしカッコいいです!」キラーン
「コマリが満足そうで良かったわ」
そう言い終わるや否やサクラが解説を始める。
「それじゃあ次は私の番ね?特にピンポイントで見て欲しいところは無いんだけど…エリちゃんの大人な雰囲気に合わせた大人な色合い、あとバンドゥタイプにすることでバストアップ!どう?エリちゃん的にはどう感じる?」
「ええ、実は私水着を友人に決めてもらうのが初めてなので不安でしたが、私の雰囲気や好みを加味してくださってこんな可愛いものを選んでくれて嬉しいです」
それを聞いてワタシは手を叩いて言った。
「じゃあ両者満足ということで引き分け!」
「ということで最後に…」
「この豊満な胸の
「お、お姉ちゃん?手の動きが怖いよ?ねえ2人とも…」
「そうですね、先ほど水着を選んでくれたお礼をしませんとね」ワキワキ
「激エロです!激エロです!」
「そ、そんなぁぁぁーーーーー!!?」
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