2
先生に連れられ着いた。
近所にあることは知っていた先生の一人暮らしの部屋。
「ここなの・・・?」
ここら辺の住宅街では悪い意味で目立つ、古い古いアパートだった。
そして部屋に促され入ってみると・・・
私の一人暮らしの部屋よりも更に狭いくらいで・・・。
畳だし、ベッドでもなく布団だし、テレビもなければテーブルもなくて・・・。
私が驚いていると・・・
「この部屋に女の子を入れるのは初めてだよ。」
「そうだろうね、どうしたの?
自分にはお金を掛けないとは聞いたけど、それにしてもじゃない?」
「少しでも知りたくてね。」
座布団もない畳に先生が座ったので、私も近くに座った。
「俺はお金持ちの家に生まれた長男で、何不自由なく育ったから。」
「よかったじゃん。」
「うん、幸せなことだよね。
だからこそ父は俺達を公立の小学校や中学校に通わせた。
そこでしか学べないことがあるし、そういう所にこそ大切なものがあるという考え方だから。」
先生はそう言って私を見詰めた。
「塾で出会った悠ちゃんは、本当に普通の女の子で。
他の生徒と同じくらい同じで。」
「うん、そうだろうね。」
「なのにグングン成績が伸びていった。
あそこまで成績が伸びたのは悠ちゃんだけだったよね。」
「そうなの?」
「面白い子だなとは思っていたよ。
全く力を入れていないように見えるのに、でも力があって。
それに・・・」
先生が言葉を切ってから、面白そうに笑った。
「なんだろうね、つい構いたくなるよね。」
「末っ子だからね。
家族が病気になる前から友達にもお世話してもらってたし、向こうからフッてきた彼氏にもお世話されちゃうくらいだし。」
笑いながらそう言うと先生が険しい顔になり、変なことを言ってしまったとやっと気付く。
「お世話って?」
「怖いって!!急にそんな感じにならないでよ!!
“先生”どこにいったの!?
私に対して頑張り始めてから、“先生”不在になること多くない!?」
慌てながらも文句を言う。
そしたら・・・
「なに・・・!?」
先生が一気に距離を詰めてきて・・・。
そして、こうなった・・・
「何でこうなるの!!?」
「ごめんね、全然我慢出来ない・・・。」
“こんな感じも出来る”
さっきはそんなことを言っていたのに、凄い強引に布団に倒され、破れるんじゃないかというくらい強引に服を脱がされ・・・
「・・・声は我慢して?
壁結構薄いから。」
そんなことを言ってくるのに、めちゃくちゃ激しく身体中を舐めてきて・・・。
本当に食べられていると錯覚するくらい激しくて・・・。
そんなことをしながら絶対にわざと・・・たまに指を私の中に入れ一瞬だけ激しくした後にまたすぐ抜いてしまう・・・。
「それやめて・・・っ!!」
「声が我慢出来たら続けてあげるよ・・・」
「そんなに激しくされて・・・無理!!」
そう言った私に先生は真面目な顔のまま口だけ笑って・・・
また激しくされて・・・両手で口を押さえ声を我慢する・・・。
そんな私の顔を怖いくらい見詰めて、意地悪な顔をしている・・・。
絶対に“先生”ではなくて、“凛さん”。
前回もそうだったけど、こんな風に意地悪な顔になった。
こんな意地悪な顔で笑いながら・・・
「そんなにして欲しかったんだ?」
なんて言って・・・もっと激しくされる。
これ以上激しく出来るのかというくらい、激しく・・・。
「悠ちゃん、名前は・・・?
“凛さん”って呼んでよ。」
先生が指を激しくする中、もう片方の手を胸の先から離し私の両手を掴む。
必死に口を押さえている私の両手を。
それには必死に首を横に振る・・・。
なのに、あっさり両手を口から外されてしまって・・・
「悠ちゃん、声が大きいよ・・・。
アパート中の人達に聞かれてるよ?」
「指・・・っ!!」
「指・・・?これが好きなんだ?
この前もここが大好きだったよね?
・・・あ、また?」
今日はお酒を飲んでいないはずなのに・・・
彼女から散々聞かされた話とは全く違い・・・
“凛さん”はドSだった・・・。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます