第6話優先順位は進路決定!(仕置き人奈々子)
奈々子としては、とにかく優秀な大学へ入学して、そこで自分に合った適当な学部を専攻する。と、親にはそう言ってあった。
奈々子の進路を考える時には晃とのことを真っ先に考えていた。
「あと1年しか無いのよ奈々子?」ママの言葉がリフレインしていた。
あと1年で晃との事を・・・。
決定するには時間が無さすぎる!
ましてや昼休みに何処かへ行ったきり。顔だけ出せば良いものを!
プンプン!だわね。
次、私の目の前に現れたらお仕置きしてやるものね!
それにしても何処へ行ってしまったの晃?
3人で歩きながら考えていた。
相変わらず他の2人は呼吸よりもお喋りする方が長い。
よく呼吸困難にならないわね・・・。
そんな事を考えながら学食東裏を覗いてみた。奈々子、深雪、八代と
3人同時に行動を共にした。息が合っていた。
7月というのに日が当たらないばかりか側溝と犬走の取り合いにはコケが生い茂っていて、ジメジメとしたコケの匂いがツンと鼻を突いた。
足元をさり気無く見ると側溝の底にクラックが長々と入っていてその間隙にはヤスデが這いまわり大きなゲジゲジの数本の足が見えていた。
奈々子の毛穴が全部絞まって鳥肌が現れていた。走る悪寒!
。
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