シロクマダイアリー

なかむら嶺々

優しくて大きな心の「君」と織りなす日常のエトセトラ。


マサムネさん 前は一番 好きだった 

            彗星の如く 君あらわるまで




声に出す 誰も居ぬ部屋 おはようと 

             君が微笑む 私の中で




シロクマの フォルムが好きと 云う君の 

         肩のフォルムが 堪らなく好き




刹那の  灯す蛍が 舞う原に 

            手と心つなぎ 君と佇む




所用にて 逢えなくなりて 予定空き 

            胸にも穴空く 約束の日




気晴らしに 聴きしスピッツ 重なりて

          もろい心に 沁み入るメロディ




不貞腐ふれくされ 車飛び降る その心 

       「追いかけてほしい」 お見通しの君




いさかいの 次に逢いし日 ぎこちなく 

           溝埋みぞうずめるは 言葉よりハグ




ハザード焚き 角折れる君 

     パッシング 五回の吾は ドリカム世代




君くれし シロクマクッション 無印の 

           敷くに忍びず 壁に飾りて




朝目覚め 仕事お散歩 風呂就寝 

           恋愛脳は 君で明け暮れる




ようやっと 話せるように ため口で 

       メールは「ですます」 かしこまりて




ドライブの ダム湖あいにく 紅葉もみじ落つ

          秋晴れと君 それだけでいい




つないだ手 恥ずかしいほど 指荒れて

        悟られぬよう ぎゅっと握りしめ




足跡を 辿れどなぜか 半歩ずつ 

         いつしかずれてく 雪の帰り道




コーヒー飲み お喋りハグして また今度 

         他愛たわいない日々 続きますように




「この夏も 蛍見たいね」 その矢先 

           君は異動に 蛍の消える




右腕の 時計恨めし 語らいと 

            愉しい時に 別れしらせる




君発つ日 スーパーマンより 頼もしく 

        「また絶対に 駆けつけるから」





わがままも 屁理屈もみな 包み込む 

            そらより広し シロクマの心







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シロクマダイアリー なかむら嶺々 @nene_n

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