白金

律しても敵わないもの、琥珀色の幸福を僕は知らない。宙を駆ける彗星の目指すところに花が咲いた。野原で花の蜜を吸う横顔が、美しさの宿る場所で君は息をしていて少女の夢は永遠に耀いた。怠惰な僕の居場所は君の隣。暗転、完結、永久。帳が降りた、軌跡の先にある美しい春に白金が瞬いた。君は笑う。

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