番外編6 女の子特有のアレ
※こういう関係の話って書いたこと結構あるんですけど、読んでみるとキモいかなってなったんで消してたんですけど、今回はね。
「ゔぅ………」
唸り声を出さずにはいられないお腹の痛み。布団に潜りながら私はその痛みに耐えていた。体もだるい。貴重な休日を潰されるのは正直嫌だが、学校がないだけマシだと思うしかない。
しかしどうしてお腹が痛いのか。変なものを食べてしまった?違う。どこか体を壊してしまった?それも違う。
その正体は、女の子特有の『アレ』…すなわち生理だ。普段、私は俗に言う『生理痛』は軽めなもので、1番やばい2日目もたいしたことはなかった。ごく稀に酷い週は薬を飲んで抑えられているのだが…今日。そのごく稀な時に限り、薬を切らしてしまった。
もーねに連絡をし、薬を買ってきてもらうように頼んで今に至る。
朝っぱらからこの痛みはさすがに辛い…。そういや以前、無理をして倒れた時は隣にもーねがいて、つきっきりで看病してくれたっけ。あぁ……すぐ隣にもーねがいてくれたら、どれだけ心強いんだろう…きっともーねなら「辛いよね。いっぱい甘えていいから」って言ってくれるんだろうな…。
するとガチャッという音がした。
「お邪魔します!!」
もーねだ。ドタドタと階段を素早くあがり、私の部屋の扉を開けた。
「あえちゃん!」
「もーね…ぇ…」
「とりあえずこれ、言われてた薬。あと少し元気になったら食べれるかなぁと思って色々買ってきた。とりあえず薬飲もう?」
「うん」
もーねに支えられながらやっとのこと起きて、薬を飲んだ。水はもーねに飲ませてもらったが。
「もーね……」
「ん?」
「ある程度痛みが和らぐまで…腰とか背中さすってほしい…」
「いいよ。うつ伏せになれる?」
「…うん」
うつ伏せになると、もーねは少しパジャマのシャツをめくり、ゆっくり私の背中をさすってくれた。
「辛いよね。いっぱい甘えていいから。私はここにいるよ」
「もーねぇ…ありがとう……っ」
やっぱり俺の嫁はかっこいい。
だんだん痛みが和らいでいく。そして眠くなってきた……
目が覚めると、時計の針は10時を指していた。もーねが家に来たのが8時くらいだから…2時間弱寝ていたことになる。
ふと隣を見ると、もーねと目が合った。
「あえちゃんおはよう。具合はどう?」
「寝たら少し楽になったかも…」
「よかったぁ…あ、じゃあ元気なうちにスープでも食べる?簡単なのなら私も作れるからさ、それに温かいの食べたらあったまるだろうし!」
「うん。食べたい」
「分かった。じゃあ作ってくるね。できたら持ってくるからゆっくりしてて」
そう言ってもーねは部屋から出ていった。もう既に心が暖かいのだが。でもスープは食べたい…布団をかぶりながらもーねのスープを待つとしよう。
それから結構リラックスした1日でした。
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