第40話 襲い方の提案
まじで最近ツッコミしかやってない。そういうキャラじゃないのに。
周りにボケキャラしかいないのが問題なんだよなぁ...。
日本語自称マスターもーねでしょ。
実は天然キャラのはなさん。
ヤンデレメンヘラの胡桃さん。
「まだ茶葉の味がするぅ....」
そう言ってうぇ...という顔をしている胡桃さん。
「自業自得でしょ」
「やったのはあえかちゃんじゃん⁉︎」
「怒らせたのはあんたでしょ‼︎」
「そう言われるともう何も言えない...」
「だろうね。それで何か言えたらやばいよ」
「そういえば、もーねさんが呼んでたよ」
「もーねが?」
何の用だろう?
「で?何の用?」
「この前にした約束覚えてる?言質もとってるんだけど」
この前....なんかしたっけ?
ー数週間前(録音)ー
「あえかちゃんってさ、私が一緒に来てほしいって言った場所に来てくれる?」
「うぇ?いくいくぅ〜うへへぇ....すぅ...すぅ」
ー現在ー
「なんだこれは」
「言質」
「いやいやいや」
「でもお酒飲んでないし、シラフでの約束だよ?さすがに一度言ったことを曲げはしないよね?」
「そりゃ曲げるに決まってるでしょ」
「ええ?」
「自分にプライドはありません」
「そういえば、もーね」
「な、何?」
「私の食べかけプリン食べたでしょ?」
「な、なんの事だかさっぱり〜」
「指紋採取して調べたからしらばっくれても意味ないよ」
「プリンにガチになりすぎじゃない?」
「んな事はどうでもいい!!私のプリンを返せ!!」
「吐けってこと?」
…それは予想外だった…。
「仮にも女の子なんだからさ、そんなこと言うんじゃないよ?」
「仮にも、って何?れっきとした女の子ですが?それよりその発言、今の世の中ではあまり印象良くない言葉じゃない?」
確かに。今はジェンダー平等とかあるわけだし。今の俺の状況、LGBTのトランスジェンダーかバイ・セクシャルに近いわけだし。
「…って!そんなことで言い逃れ出来ないからね!?」
「…チッ」
「舌打ちした?したよね?」
「してないよ?」
「まぁ、そうだよね、してないよね…ってしただろ!!」
ー数十分後ー
「あれ?もーね先輩は?」
「家から追放した。イン〇スターだったし」
「何?リアルアモ〇スでもやってたの?」
胡桃さんには事情を説明した。
「うーん…確かにそうだねぇ…あえかちゃんの食べかけのものを食べるのはちょっとねぇ…うんやばいね。私が言えたことじゃないけど」
今日の胡桃さんは平常だ。
「今日は平常だね」
「まぁ、そうだね」
そう。胡桃さんの【境界性パーソナリティ障がい】は、その障がいが強く出るのが火水木金土の5日間で、日月に関しては平常でいられるとの事。例外として金曜日に限り午前平常、午後ヤンデレみたいな感じ。
俺は金曜日のこの現象に<シラフ後ヤンデレ>と名ずけることにした。
何はともあれ、火水木金土は気をつけなければ。特に金曜日は油断してるとやばいからなぁ…。
この前監禁された時もちょうど金曜日で、ちょうど午後に切り替わったタイミングで家に誘われたし。
「てかさ」
「?」
俺はシラフの胡桃さんに提案する。今の胡桃さんに提案して効果があるかどうかは分からないが。
「毎回スタンガンとかやめてもらっていい?地味に痛いんだわあれ。頭アホになるし」
「うーん。じゃあどうすればいいと思う?」
「前みたいに睡眠薬…とか?」
「てかなんなのこの会話。襲われる側が襲う方法提案するってどういう絵面よ」
「こういう絵面」
自分は即興で描いた絵を見せる。
「描かんでいいのよ」
「どういう絵面って言うから…」
「頼んでない」
まぁ確かに勢いで描いてみたけど、意味わからんなこの絵面。
まるで俺が襲って欲しい変態みたいな捉え方されるじゃねぇか。
「まぁなるべく睡眠薬にするね」
「うん、そうして」
今日の会話はダントツでおかしかった気がする。
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