第22話 前世の胡桃は...⁉︎

「ん...朝か...?」

目が覚めると辺りは少し明るくなってきている頃だった。

「まだみんな目が覚めてないのか...」

昨日の夜に起きたことをじっくり考えたいし、温泉入りに行こうかな...。

何かと最近は疲れることが多くて、休む暇がなかったからなぁ...。


「ふぅ〜」

早朝の温泉というか内風呂なんだけど、やっぱりいいですなぁ〜。

疲れが取れるぅ〜

「それにしても、なんだったんだろう昨日」

確かに昨日の入浴でもベタベタとくっついてきてたしなんかおかしい気がしてたけど...。

でも、胡桃ってどっかで聞いたことあるんだよなぁ...?

胡桃、胡桃、胡桃、胡桃、胡桃...。

「もしかして、あの胡桃?」

俺の知っている胡桃は20歳だった。やはり、周期が違っていたようだ。

そのせいで全くわからなかった。

昨日の夜の彼女と面影が少し重なったからやっ結びついたけど...。

「え?ってことは、あの地雷系の胡桃でしょ?」

ってことは、自分は気に入られた...つまり恋愛対象ってこと?

「いや流石に...いやでもあの胡桃なのだとしたらそういうことだよね」

俺の知っている胡桃は、一度気に入った相手をストーカー、つまりなのである。まぁ、そのコミュ力や根は優しいので前科持ちの彼女でも結構なファンがいたが。

俺はというと、彼女のことは聞いたことはあれど頭の隅に留めとく程度で配信を見ることはなかった。いやまぁ、前科持ちなのが怖かったんだけなんだが。

「なんか考えすぎて、頭痛くなってきた」

今は湯の流れにでも身を任せて、リラックスでもするとしますか。



「ぷはぁ〜」

やっぱり、お風呂上がりはフルーツ牛乳でしょ!

そういや、真面目に胡桃さんのことどうしよ。

自分が恋愛対象になったのなら、平気でスタンガンとか睡眠薬とか使ってきそうだよなぁ...。

「せめて、睡眠薬にしてほしいな。痛いの嫌だし」

温泉入って体温まったら眠くなってきたし、部屋に戻って寝よっと‼︎


「...............」

デジャブがすごい。

「まさかまた迷うとは...」

こっちかなぁ...?

「あ、あえかちゃんみーっけ♡」

「げ」

「それじゃあ、2人に見つからない場所に...」

よし逃げよう。全力で逃げよう。

「手に持ってるスタンガンをカバンの中に戻してくれたら行ってあげるよ?」

「ほ、本当⁉︎」

よし、今だ!

「あ!ちょっと⁉︎」

ここは逃げるが勝ちなのだ。


それから自分はなんとか、胡桃さんから逃げ切り、運よく部屋に着いた。

「あ〜もう無理。ねよ」

鍵をしっかり閉めて。胡桃さんが入れないようにドアチェーンもつけてっと。

「それじゃあ、ねy...z z Z」

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