「僕達の人生は二度と交差しない」…と言われた相手に見つめられている
これも知り合いから聴いた話。
(「根多がない時の恋歌頼み」…)
冒頭の台詞は、彼女が学生時分のの元カレに言われたという言葉。
私は、その元カレ氏を直接には知らないのだけれども、
そう言えば当時、彼女の様子が、何やらやけに「荒れていた」のを記憶している。
やはり相応にショックを受けていたらしい。
彼女に拠れば、
学校を卒業した後、五年以上経ってから、
普段は乗ったことのない電車の路線を利用した際に、
偶然、同じ電車の同じ車両に乗り合わせたのだとか。
「…最初は全然気が付かなかったし、気が付いてからもしばらく誰だか判らなかったよ。
やたらこっちをじろじろ見てくるから、『誰だコイツ…?』って、よくよく見たら其奴だったの」
今更熱っぽく見つめられても、全く嬉しい類いのシロモノではなかったらしい。
(彼女曰く「むしろ無茶苦茶鬱陶しい」)
加えて、その元カレ氏の、
節操やら大局観やらの諸々が欠如した雰囲気に、一層げんなりした彼女は、早々に車両を移動したそうである。
(2023. 7. 2.)
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