『香水』

徒然なるつみれ

『香水』

テレビの音が少し大きい。お昼のワイドショーはサラダにアマガエルが混入していたというニュースで盛り上がっている。

明日は晴れるといいね、その言葉を最後にあなたは台風のように一晩で姿を消した。湿り気の強い空気に包まれ、微かに残る匂いを大きく吸って窓を曇らせた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

『香水』 徒然なるつみれ @bokurawa

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る