マーダー達の事件簿

福之助

出会い

「最悪だ……なんで僕がこんなところに」

僕の名前は、新戸部謙介にとべけんすけ。警察官になったばかりの人間だ。だが今僕は早くも大きな壁にぶつかってしまった。

「どうして施設に配属なんだよーー!!」

そう地下施設…1度入ったら最後上に上がることはできないと噂されている。だから皆地下には行かないようにしているらしいけど……

僕はあちらの方からご指名で配属されてしまった。

「皆…哀れみな目で僕を見てたな…」

あぁ一体僕は何をされるのだろうか。実験まがいなものか?はたまた拷問?僕は憂鬱な気持ちになりながら地下への入り口に着いた。

「着いてしまった。このドアを開けたらもうここには戻って来れない…もうなんとかなれーー」

僕は勢いよく扉を開ける。

         ガンッ!

僕は何かにぶつかった。なぜか腹が痛い…僕はそう思いながら目を見開いた。そこに居たのは……ポニーテールの女性だった。

「痛た…誰ですか!って…あなたは?」

「あっ本日からこの施設に配属されました!新戸部謙介と申します!」

「…え?そんなの聞いてないんですけど」

「え?」

どういうことだ?確かに僕は配属決定通知を貰ったはずだが…でも相手の反応を見る限り嘘をついている様子はないようだ…もしかして帰れるのか?

「ん?あれ?新人さん着いた?」

奥の方から1人の男が出てくる

「新戸部くんで合ってる?ようこそ地下施設へって言っても何もないけど」

2人「………はぁ⁉︎」

「そんなこと聞いてないんですけど!!」

「あれ?そうだっけ?」

「大体先輩はいつも…」

どうやら嘘ではないみたいだ。グッパイ僕の警察官人生。僕は2人を見る。1人は茶髪のポニーテールの女性で身長がそこまでない。顔は童顔である。もう1人は僕より身長が高いく銀髪の男性で眼鏡をかけている。…おっと女性が男性に向かってアッパーカットを入れたな。

って!アッパーカット⁉︎

「大丈夫ですか⁉︎」

「いつもの事だから大丈夫だよー」

いやいや頭から血出てるがな!あの女性も自分より身長が大きい相手にアッパーカットって……怒らせないようにしとこ。

「まぁとりあえず軽く自己紹介でもしようか。

僕の名前は佐々川海斗ささかわかいと一応君の上司にあたり君をこの部署に呼んだ人間だ。そして彼女が…」

遠藤春花えんどうなるかと言います。一応君とは同期なのでよろしくお願いしますね」

「よろしくお願いします!」

僕は勢いよく返事をする

「それより…この施設にいる人は僕達含めて3人だけなんですか?」

「いえ、他にもいますが皆さんで払っていますね」

「噂では上には行けないと聞いたんですけど……」

「そんなの監禁に近いでしょ⁉︎この施設いろんな抜け道があるからみんなそこから行ってるわけ。直接外に繋がるから抜け道使った方がお得だよ」

なるほど…そういうことだったのか…

その時、部屋中に電話の音が流れる。すかさず佐々川さんが受話器を取った

「…了解致しました」

「先輩もしかして…」

「あぁ事件だ!せっかく新人くんもいるんだ今回は3人で行くぞ」

2人「はい!」

僕にとって最初の仕事が始まる。

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