第59話 救援要請
アイアンクロウのリベンジだ。
森の奥へ行くまでにアイアンモンキーで試し撃ちだ。
「キャッキヤッ。キキー」
「遅いよ。もうレールガンの結界砲塔は向けられている。レールガン」
アイアンモンキーの体に穴が開いた。
【いきなりのグロ画像】
【これが普通の討伐】
【このチャンネル15禁だと思ったらそういうこと】
【だな】
「お次はアイアントレントだ」
アイアントレントの動きは遅いので簡単に風穴を開けられた。
【レールガン強いな】
【当たれば最強かもな】
【おっさんの連撃のほうが凄い】
【そっちも当たればな】
【写真集買ったよ】
どうせモチとキナコの写真集だろう。
「俺の写真集に今度当たりくじ入れる」
【賞品は何?】
【わくわく】
何にしようかな。
「アイアンクロウの羽だ」
【呪われそう】
【魔除けにいいかもな】
【要らねぇよ】
「じゃあ、アイアントレントのコースターも付ける」
【そっちはまあまあだな】
【そっちも要らねぇ】
【フィギュアぐらい付けろ】
「アイアントレントの木彫りで良ければな」
【十分】
「
「よしきた。レールガン」
ホバーリングするアイアンクロウの胴体は無くなった。
そして翼だけが落ちてくる。
アイアンクロウの断末魔を聞いたのだろう。
わんさかアイアンクロウの群れがやってきた。
もう気分はゲーム。
アイアンクロウの羽が当たってもすぐに回復するから少しチクっとするだけだ。
【シューティングゲームの時間だ】
【上手い具合に当たるな】
「結界で誘導してる」
【おお、これが本当の必中か】
【ゼロ距離射撃なんだよな】
【加速装置でもなけりゃ避けられん】
ほどなくしてアイアンクロウはいなくなった。
買取場に翼を持って行く。
「翼一つで2万円な」
「しょぼい」
「仕方ないだろ、酸化ミスリルなんだから」
【カラスは厄介者】
【野鳥だからな】
【モンスターは例外】
家に帰りアイアントレントの木を取り出し、乾燥スキルを掛ける。
そして変形スキルでフィギュアを作った。
どうせ俺のはハズレ扱い何だろうな。
【予想よりもいい出来】
【ディテールが細かい】
【ミスリルが含まれているのも良い】
【ミスリル高いからな。1グラム10万円だったっけ】
俺のフィギュア5に対して、モチとキナコ2ずつ、
【ヤエちゃんがシークレットは良い選択】
【みんなポーズが違うのな】
【手作りイイ】
そして恐れていたことが起こった。
俺の写真集とフィギュアがアンテナショップ脇に捨てられていた。
まるで子供の頃みたプロ野球のスナック菓子だ。
カードだけ取ってスナック菓子は捨てる。
【おっさんが捨てられている】
【虚しいな】
【大人買いする奴はいなくなってほしい】
だが捨てる神あれば拾う神あり。
コボルトとケットシーが俺の写真集とフィギュアを拾って行った。
彼らには感謝だ。
と思ったら彼らの中に
「俺の写真集そんなに集めてどうするの」
「きっと値段が上がるからその時のためによ」
俺の人気なんか出るのかな。
世の中何があるか分からないけど。
写真ならいつでもプリントアウト出来るのにな。
俺が捨てられているのが嫌なんだろう。
ドラゴンスレイヤーから救援要請がきた。
ドラゴンスレイヤーはダイヤドラゴンから救ってやったパーティだ。
ダイヤの洞窟のボス戦に挑んだらしい。
それから半日出て来ないとのこと。
下手に救援を送るとミイラ取りになるから、俺の所へ支援スタッフが連絡してきた。
「ノワールフェイス出撃だ!」
「はい」
「了解わん」
「いくですにゃ」
ダイヤの洞窟目指してRTAだな。
キナコとモチは後に続いている。
途中出てくるモンスターは鉄パイプの一閃で沈んだ。
ボスも全部一撃だ。
そして見覚えのある場所にやってきた。
ダンジョン95階層、ダイヤの洞窟だ。
ボス部屋まで一直線。
【ひどい討伐を見た】
【だな。他の冒険者の苦労はなんだというやつ】
【たぶんライブ映像みて自信を無くしていると思う】
【記念すべき映像だな】
【拡散しておこう】
【ボス戦にはみんな集まると良いな】
【集まるさ。これを見逃すのは勿体ない】
ドラスレのメンバー、無事にいてくれ。
よし、ボス戦に突入。
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