第39話 コボルトとケットシーの軍団
空いている手は目一杯使う。
コボルトとケットシーに魔鉄を掘らせたい。
そして、蜘蛛の毒採取とグラトニーの体採取だ。
寄生主にはもれなく俺の加護があるのは分かっている。
たぶん危険はないはずだ。
ただ、俺の加護は防御に偏っていると思われる。
この間みたいに大人数が攻撃にさらされない限り平気だ。
武器も持たせた。
酸の水鉄砲だ。
心配なので付いていく。
【毛むくじゃらの集団が水鉄砲構えて進軍していくのw】
【まるでSFの世界だな】
【可愛いと思うぞ】
【水鉄砲では殺伐としない】
おっとアイアンオークが出てきたな。
酸の水鉄砲の前にはアイアンオークはなすすべがないようだ。
楽勝だな。
「死骸はアイテム鞄に入れろ。酸で穴だらけの皮でもいくらかにはなるはずだ」
「はいですわん」
「はいにゃ」
魔鉄の採取ポイントがあったので掘らせる。
【まるで奴隷を使っている鉱山主みたいだな】
【でも毛並みもつやつやして健康そうだ】
【給料払っているんだろうか】
【払ってないに100カノッサ】
【衣食住は十分にしていると思う】
【払っているに10000カノッサ】
「給料は払っているぞ。こいつらうちの会社のアルバイトだからな。薄給だが。いくらもらっているか言ってみろ」
「月に100万にゃん」
「どうだ。命がけの仕事で実に薄給だろう」
【ほら見ろ、払っている】
【くそっ、嘘だ】
【サクラなら何でも言える】
「証拠を見せたいが良いか。給与明細を見せてやれ」
「はいにゃ」
【ぐはぁ】
【貧乏人はママの所でおっぱいでもしゃぶってなさい】
【奴隷に負けた】
【このやるせなさをどうしたら】
【書類はどうにでも作れる】
「先に進むか。次はアイアンウルフだな」
またもや水鉄砲無双。
「キャイン」
逃げて行くアイアンウルフ。
直撃して死んでいくアイアンウルフ。
「よし採取ポイントで魔鉄を掘ったら次に行くぞ。」
次はアイアンスパイダーだ。
こいつの毒が俺達に効かないのは分かっている。
酸を巣に掛けて、アイアンスパイダーを追い詰める。
追い詰められたアイアンスパイダーは毒液を吐き始めた。
こいつの採取は楽勝だ。
【無毒の液を集めてどうするんだ】
【錬金素材にでもするんじゃね】
【蜘蛛の唾から出来る薬が思い浮かばないのだが】
【知るか】
おー、たんまり集まったな。
「次行くか」
次はアイアンマンティスだ。
「毒の水鉄砲発射」
「あいあいにゃー」
「了解わん」
アイアンマンティスは毒を食らって死んだ。
【うわっ、殺虫剤か】
【やっぱりDランクモンスターだ。市販の毒で死ぬのはこのランクだろう】
【俺には強そうに見えるけどな】
【画像が粗くて分からん】
「水魔法でよく洗ってからアイテム袋に入れろよ」
「はいにゃ」
「了解ですわん」
次はオークグループか。
睾丸があるから毒は不味いな。
「酸の水鉄砲構え。発射」
「はいにゃ」
「てーですわん」
グループになっても酸の水鉄砲の集団攻撃には敵わない。
ここも楽勝だな。
おっと魔鉄の採取ポイントだ。
言わなくても掘り出している。
分かっているな。
次がグラトニーだ。
こいつも楽勝だ。
「ゴミ喰わせて太らせてから、麻痺スキルだ」
「はいにゃ」
「手筈どおりにですわん」
ここも問題ないようだな。
【働き者だな】
【うちにも一人ほしい】
「2階層はすっかり彼らの狩場になったわね」
「攻略法さえ確立してれば怖くないさ」
「あなたの努力のおかげね」
「いいや、
「待ってる♡」
【くそっピンクの波動を出しやがった】
【調教されたらこんなもん】
【ヤエちゃんがぁぁぁぁ】
「悔しいか。悔しかったら不良に絡まれている女子高生を救え。俺はそうやってものにした」
【できるかぁぁ。ボコられるのか落ち】
【警察に通報でいいんじゃね。底辺おっさんもそうしたかも】
【通報しましたって叫べばいい。そしてその場は不良を引きつけて逃げる】
【それじゃ惚れてくれない】
【下手な鉄砲だよ】
この後ご褒美に何をしたかというと
俺へのご褒美に思えるかも知れないが、
次に行くときはキナコとモチを連れて行こう。
えっ、それは嫌。
仕方ないな。
二人だけで行こう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます