第25話 オークグループ
アイアンマンティス乱獲。
およそ3億の稼ぎになった。
だがコボルトとケットシー達に生活費を支給するとバンバン出ていく。
1000人いるとかなり凄い金額だ。
次のエリアに行くとアイアンオークの3体のグループがいた。
剣と盾と槍をそれぞれ持っている。
やな予感が。
そう考えている間にもオークは近づいてくる。
【オークグループはBランクだが、ここのオークがCランクという保証はない。EかDかも知れない】
【てことはグループでDランクかもな】
【睾丸は高いが、あれの買取もサクラを使った嘘情報だろう】
【まあ、睾丸は5万ってとこだろう】
【それでも美味しい獲物だ】
ええいままよ。
俺は突っ込んだ。
盾を持ったオークシールドが俺に立ち塞がる。
俺は鉄パイプに呪いを込めて盾を連打した。
連打が終わらないうちに、受け流され盾で殴打された。
呪いは盾で止まっている。
「ぶべらっ」
俺は吹っ飛んだ。
槍持ちのオークが槍を投げる。
かわせる体制にない俺の腹に槍は刺さった。
筋肉で止まったのはレベルのおかげかもしれない。
バウンドして転がり、起き上がろうともがく。
剣持ちオークが俺に止めを刺そうとやってくる。
そして、吹っ飛ばされた。
キナコとモチがオークの足に鉄パイプを食らわせて飛び退く。
二人のいた場所を剣が通過した。
「撤退!」
俺はなんとか立ち上がり声を張り上げた。
槍は自己治癒で既に抜けている。
俺は背中のリュックを下ろすとスプレー缶を投げまくる。
そして逃げた。
すぐに
キナコとモチは先に行っていた。
振り返ってオークが追って来ないのを確認、キナコとモチに停まるように声を掛けた。
無事合流できた。
【オークグルーブには敵わないか】
【だな。実力不足もいいところだ】
【いや、オークグループは強敵だって。こんなのをひとりでほいほい倒せたらAランクだ】
【みっともなく最初に逃げ出すと思ってた】
【確かにしんがりを勤めたのは意外】
【それにしても、槍刺さって無傷なんだけど】
【作業着の下に防刃ベストを着こんでいると思われる】
【防刃ベストを突破できないオークだとやっぱりEランク】
【だな】
ええと悪役ムーブをしないと。
「やーい、オークの野郎ども逃げられてやんの。やはり豚だな重くって早く走れないのだな」
【安全地帯にきてからの捨て台詞】
【ちょっと草】
【ヤエちゃんに被害がなくて良かった】
【キナコとモチにもな】
馬鹿な俺にも分かるが、オークは必殺技の流星打を使ってなくて、それを使われたら勝てない。
さてとどうしよう。
呪いは体に直接当てないと、速効の効果は出ない。
それに弱体化されても流星打がくる。
こういう時は気分転換だ。
芸術家に依頼して、お菓子の聖堂を作ってもらった。
天辺には天使のホワイトチョコレートが、塔はスポンジケーキと生クリームで彩られ、所々にチョコレートのオブジェが散りばめられた。
確かに芸術だな。
お菓子で聖堂を作ったぜ。
【下らないことに金を使っているな】
【ちょっと見に行こうかな】
【一見の価値はあるかもな】
「お前ら残念だったな。こういうのは壊すのが楽しいんだよ。野郎ども食い漁れ」
コボルトとケットシー達がお菓子の聖堂に群がる。
「辞めろ何をするんだ」
依頼した芸術家が怒った。
「金を払ったのだから食ってもいいだろう」
「訴えてやる」
「食べ物を粗末にしたらいけないだろ。食わなきゃ勿体ない」
「くそぅ」
言い争いをしている間にお菓子のオブジェは無くなっていった。
1000人もいればそうなるよな。
【砂の城に水を掛けるが所業】
【壊すのが楽しいのは真理】
【芸術家としては崩れるまで展示してほしかったんじゃね】
【まさに成金クズだな】
さあ気分も晴れたし考えるか。
ええと、相手は防御と攻撃と遠距離攻撃だ。
俺は防御は間に合っている。
攻撃もだ。
圧倒的に足りないのは遠距離攻撃か。
寄生で魔法は使えるけども、俺って馬鹿だからな。
錆させるぐらいならいいんだけど、難しそうで魔法はいやだ。
とにかくやってみるか。
「獄炎」
ダンジョンで炎の玉を出してアイアンスライムにぶつけた。
威力は申し分ない。
だが飛んで行くスピードが遅い。
じっとしてるスライムだから当たるが、他のモンスターでは使えない。
スピードアップさせるには色々と考えないといけないのだろうな。
俺は
魔法の事を伝えると。
怒ったような
俺は何か悪いことをしただろうか。
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