宿舎の部屋で

「あやめっち、もう寝るん?」


「うわっ!イセっち」


「女子の部屋で、みんなとちゃんと、おふとん並べて、もう、あとは寝る体勢やんっ」


「まあね」


「寝るのも女子のほうなんやな」


「うんっ!先生も、女子のほうで寝なさいって...」


「そうなんや...良かったやん」


「そやな」


「ほな、うちは、もう先に大阪のほうに帰ってるわっ!」


「えっ?もう帰るの?」


「うんっ!...ほら、女子みんな、何か、あやめっちにも、話しかけてくるよっ!...だから、うちは先に帰ってるねっ!ほなね、またね~バイバ~イ」


「あ、バイバイ、イセっち...あ、そうや!」


「なに?」


「イセっちに、長野のおまんじゅう、あげるっ!」


「えっ?おまんじゅう?」


「さっき、おみやげに買ったやつ...はいっ!どうぞ...」


「あ、ありがとう!パクッ...美味しい...」


「あはは、良かった」


「じゃあねー」


「またねー」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る