イセっち似の女の子の絵

「あやめっち!こんばんはー!おきてるー?」


「あ、イセっち!こんばんはー!おきてるよー」


「何してたん?」


「絵を描いてた」


「うわっ!ほんまや!...どれどれ?どんな絵を描いてたん?...って、きゃあああ!またまた、えっちな絵やー!」


「ええやろ...ほっといて...」


「えっちな女の子やー!...これ、うちなん?」


「いや、イセっち、どんな子なんか、知らんもん...」


「あ、そやなー!...きゃあああ!女の子、服、脱がされてる~!うわーっ!はだかになってる~!」


「ええやろ...ほっといてくれるー?」


「うちのこと想像して描いてるんやろー?」


「なんでやねんなっ!...イセっちのこと知らんし...どんな子なんか見たことないし...」


「そやな~!でも、なんで、うちに似てるん?」


「そんなん知らんやんっ!イセっちに似てるかどうかなんて...」


「まあな...でも、うちに似てるわ!...ほんまに、うちみたい...ほんまは、うちのこと見えてるんやろ?」


「見えてないよー!イセっちは、ずっと、声だけなんやから...」


「あ、そっかあ...ほな、なんで、うちに似てるんやろな~」


「さあね~」


「でも、えっちやのに、めっちゃ可愛い絵やな~」


「ほんま?」


「うんっ!ほんまほんま...伊勢さんも、そういうとこ好きそうやわ...」


「イセっちと伊勢さんって、どんな関係なん?」


「どんな関係かって?」


「うんっ」


「...そやなー、うちは伊勢さんのことを推してるから、うちにとっては伊勢さんは推しメンで...」


「伊勢さんは、イセっちの推しメンなんや...」


「そう!...そして、うちは伊勢さんの弟子やな...」


「弟子?」


「うんっ!伊勢さんは、うちのお師匠さん...」


「お師匠さん?」


「うちにとっては、お師匠さん...」


「推しでお師匠さん...なんやな」


「そう...それで、たまたま、この部屋に、新しく来る子おるから、『その子のこと、よろしくねっ』て、うちは伊勢さんに、たのまれた...っていう、ただ、それだけのことやねんけどな」


「へぇー、なんで伊勢さんは、うちのこと、よろしくって、イセっちに、たのんだんやろ?」


「さあなー、くわしくは知らんねんけどなっ」


「ふぅーん...」


「あやめっちのことを、伊勢さんは、昔から知ってはったのかもな?」


「えーっ?伊勢さんと、うち?」


「知り合いなのか...なにか、つながってるのか...好きなのか...ようは知らんねんけども...」


「へぇー」


「ただ、ひとつだけ、たのまれたことあってな...」


「えっ?なに?」


「...えっとな...あ、それは、また、もうちょっとしたら話すわっ!...受験の終わったころに...」


「えっ?高校受験?」


「そやな...」


「高校受験に関係あるの?」


「うんっ!ある!おおいに、あるっ!」


「そうなんや!」


「...って言うか、高校受験のことしか特に、たのまれてないんやけどなっ...」


「あ、そうなんや...」


「あやめっちの高校受験までのことかな?...高校受験まで導くことなんかなー?」


「へぇー、そっか...なんか、ようわからへんけども...よろしくねっ!イセっち!」


「うんっ!わかってる!あやめっち!...ほな、またね~」


「バイバ~イ、またね~...って、あ、行ってもうたか...」






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