(二)-7

 国道での信号待ちでの停車時に、真佐貴は空を眺めてみた。雲一つない快晴だった。しかもカーエアコンがなければ車内温度がグングン上がって汗がダラダラ出てくるほどの陽気だった。ここ数週間は毎日ずっとこんな感じだった。天気も、そして得意先回りや飛び込み営業も。

 その後も国道を北上していき、郡馬県に入り高埼市内でUターンしつつ、取引先のカー用品店や自動車販売店、さらにはまだ納品したことのない中古車販売店など一〇件以上に立ち寄った。そして一六時を過ぎると、会社へ向けて車を走らせた。


(続く)

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