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「 痛ぇっ…!!! 」
僕の頭に “何か” が直撃した。
その衝撃で目を覚ますと…………
何故か、僕のすぐ横に…………
“サッカーボール” が………
………落ちている事に気づいた。
そして………………
辺りを見渡した瞬間…………
唖然となった…………。
( ん…!!? こ、ここは…………
“田吉神社” じゃないかっ…!!
な、な、何で…!?
い、いつの間にっ…!!? )
すると……………
ひとりの “少年” が…………
僕の元に駆け寄ってくる………。
そして………………
“少年” は言った……………
「 あ、あっ…… すみませんっ…!!
ミ、ミスっちゃってっ……… 」
その “少年” の “顔” を……
………………見た瞬間、
僕は、脳天に雷が直撃したような…
………そんな感覚に陥った。
「 シ、シン………… あっっっ、
キ、キミ………………
………………も、もしかして、
シ、シンゴ君………かっ? 」
少年も、僕と同じような……
“リアクション” で、言った。
「 えっ……… あっ、はいっ!
シンゴ………ですけどっ、
でも、おじさんっ………………
どうして僕の事知ってるの?? 」
「 んあぁっ、い、いやぁ…………
キ、キミのお父さんのっ………
知り合い………ってトコかなっ。
な、なんとなく似てたからさっ… 」
「 ふ~ん、そうなんだぁ~…… 」
“シンゴ少年” に………
………マジマジと見つめられ、
心臓の鼓動が一気に加速する。
( こ、これは、一体… 何なんだ!?
ゆ、夢…!? ま、幻…!!?
と、と、とにかくっ…………
今、俺が見ている世界はっ………
『あの日』 ………だっ!!!
何がなんだか分からないがっ……
俺は “あの日” にっ………
タイムスリップしちまったんだ!!
………………はっ!!!
と、いう事はっっっ…!!! )
僕は、直感的に思った。
この後………………
“取り返しのつかない出来事” が…
起こってしまう………と。
それと同時に…………
“あの日” ………シンゴが、
『自ら車に飛び込んだ』 ………と、
そう踏んでいた僕は………
大惨事になる前に………
シンゴ少年を、確実に…………
説得しなければならない………と、
そう思っていた………。
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