第54話 キリネが来た


あれは凄かった。


自分の理想の女の子の姿で、あんな事やこんな事…


この世の天国が此処にある…そうとしか思えなかった。


ふにふに…


うん?


ふにふに…ふにふに…


え~と…


目が覚めた!ヤバい俺は気がつかないうちに女性の胸を揉んでいたようだ。


「目が覚めましたようですね?」


「え~と誰ですか?」


凄い美人だ…


カセリアに勝るとも劣らない凄い美人だ。


しかも、凄くエロい…


黒の長い髪に金色の目。


そして体は重力に逆らってはりのある胸に大きなお尻。


それなのにお腹はきゅっと締まっている。


カセリアが凛とした美人だとしたら、彼女は『淫靡』そう言う言葉が良く似合う感じだ。


今迄見た、外国人を含むアダルトな人の誰よりもエロい。


しかも、そんな美人が裸で俺を膝枕してくれている。


こんな状態で勃たない男は居ないよな…ヤバっ!


「嫌ですね?昨日一緒に愛し合ったじゃないか?あら、もう回復したの…それじゃ頂きます…あ~む、うんぐっ…」


いきなりこれ…


「サキュバさん!」


「あっ、ゴメン、その余りに立派だからついね? だけど、しょうがないのよ、習性よ習性…ほら、目の前に最高のご馳走があったら誰だって食べたくなるじゃない? 私、サキュバスクィーンだから」


確かに、サキュバスクィーンなら仕方ないのかも知れない。


「それは、まぁ何となく解ります!あの、もしかして、その姿が本来の姿なのですか?」


「そうよ…もしかして幻滅した? 理想の姿と違ってキモイよね? もしくは怖いかな?ただ、偽りの姿だけを見せて、本当の姿を見せないのは不義理だと思って…」


そういうサキュバのしっぽはうなだれて見えた。


「凄い美人にしか見えないけど? セクシーで凄くエロくて…」


「セクシーでエロい…そうか、やっぱり気持ち悪いよね?」


え~と、これがなんで気持ち悪い事になるんだ。


「え~と褒めたつもりなんだけど?」


「そうなの? そうか、常識も違うんだ! 普通の男が嫌うのが、セクシー、エロい、確かに昔の男は褒める意味で使っていたんだっけ? 凄いね、君は私があれ程『精』を吸っても大丈夫なんて、しかも、まだ、そんなにレベルも上がって無い筈だよね?」


「ははは、その通りです、恥ずかしながら低レベルです」


「あれで低レベル…凄いよ!理人は、だったら、これからレベル上げない?レベルが上がれば体力だけじゃ無くて、スキルも手に入るよ? 今でこれなら、もしかしたら私を満足させる処か、物凄い性豪になれるんじゃないか?」


性豪? 余り成りたいとは思わないな。


いきなりドアが開いた。


そこに立っていたのも…どう見てもエロい人だ。


ウサ耳が無いバニーガールみたいな恰好で、背中に蝙蝠の羽があって髪は紫のショートカット、どう見てもサキュバス。


ゲーム機の対戦物で似た感じの子見た気がする。


「魔王様、酷いですよ? 置いてけぼりなんて…」


「え~私、そんな酷い事した…」


「煩い、若作りのババア!『私』?はは~ん、男の前だから可愛くしているんですね? その人何時もは『我』とか気取って話しているBBAですよ? 齢、数百…あっ、くはぁ…」


サキュバが、入って来たサキュバスの首をいきなり掴んだ。


「ねぇ~キリネーっ!そう言う事、言うの私良くないと思うな~!このまま殺しちゃおうかな?」


「ちょっと、止めてあげて下さい!」


「そう、理人が言うなら止めるわ」


そう言うとサキュバは無表情でサキュバスの首から手を放した。


「ぐはっ!ハァハァ…ありがとうございます! だけど魔王様がいけないんじゃないですか? 私に報告を任せて、先に飛び出していくんですから、凄く大変だったんですからね…」


この人めげないな…首絞められていたのに…


「まぁ、それは我も悪かった、そうだ理人、もしまだ出来るなら、そこのキリネを抱いてやってくれないか? ほれ、最上級ポーションじゃ、我程じゃないがキリネも床上手じゃから楽しめるぞ!我みたいな変身は出来ないが、体型はロリから熟女まで思いのままじゃ、我は、ちょっとシャルナと話してくるわ」


「ええっ宜しいんですか?」


「良い良い、それじゃ理人、また後でな…」


此処で駄目とは言いにくいよな…


「ふふちゅちゅかものですが…よろしくお願い致します」


噛んでるし…


「それじゃ、宜しくお願い致し…」


俺が挨拶を返す前に、キリネは俺にダイブしてパンツを脱がし口を開いた。


まぁ、仕方ないよな。


だって、さっきから涎垂らしっぱなしだったから。


「ハァハァ…凄い…これが、味わえるなんて、じゅるっ…頂きます、あむっ…」


流石、サキュバス…その瞬間、凄い快感が体を襲った。





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