第2話 株主総会=葬儀場

青年は今日もまた賢者の館を訪れる。

真理を書き留めるペンを、強く握りしめていた。


悠「今日は久和さんの株主総会でのエピソードが聞きたいです。」


久和「斬った。」


予想外の言葉に青年は思わず真顔になる。


悠「え?誰をですか?」


久和「経営者じゃよ」


悠「ええ!それはひどいじゃないですか」


久和「ひどい?わしの金を無惨に散らせた者よりか?」


悠「そ、それは」


久和「いいか九条君。経営者の体質とは変わらないものだ。刀がコンサルティングしてくれるんじゃよ。あの世への道をな。」


悠「な、なるほど。斬った時に警察は来たのでしょうか?」


久和「その場にいた社員は全員、買収か斬った。株主達はみんな喜んどったよ。」


悠「すごいです。僕も久和さんのように強くなりたいです。」


久和「世の中に勝ちなさい。そして己の欲望に勝つんじゃ。」


悠「わかりました。具体的な方法などを教えていただけますか?」


久和「ふむ。まずは井戸付きの自宅を用意しなさい。話はそれからじゃよ。」


青年は井戸には突っ込まずに話を続けるが、後に井戸が人生に意味がある事を知る事になる。


悠「わかりました!それと、その会社はその後どうなったのですか?」


久和「見事に実ったわ。切り株から大きな桜がな。」


悠「メモしておきます。」


⚪︎運命は自らの手(剣)で斬り拓くもの

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