鈴木 陽翔(すずき はると)
東領家中学校2年4組。睦と同じく転校生である。
北欧神話部のソウルスポットではバルキリーのアルターソウルを持ち、煌のソウルスポットではスルトのアルターソウルを持つ。つまり、2つの魂をその身に宿していることになる。
ヒーロー、それも結果を残せるヒーローになりたいと思っている。それ故、無印で神崎や八木を倒さなかった煌をヒーローとは認めていない。
自分が一番と思っているのか、口調がかなり強引である。
大出が北欧神話部を作ると聞いて、即入部。睦がその魂を宿している炎の剣・レーヴァテインを持つべき神として、部内で睦をサポートしていこうとした矢先、自らのアルターソウルをバルキリーと告げられる。
その後、ジャスティスバルキリーで何度か戦うものの結果を残せず、20話のラストでロボ部への転部を決意する。
陽翔が進む道は、ヒーローか、ダークヒーローか。
なお、1学期は白髪だったが、2学期に入って黒髪にしている(19話)。本人は、白い髪ではバルキリーを意識してしまうと告げるが、その頃には北欧神話部に見切りをつけ始めていたと思われる。
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煌との関係
2話で仮入部生としてロボ部の門を叩くが、その時には既に学校の新しいヒーローになると心に決めている。
そのため、スルトの魂を見抜いた煌に説得されようが煌を認めず、突っぱねる。
それ以後も、煌をヒーローとは認めず、ただ正義をかざすだけのウザい奴としか思っていない。
「さぁ、早く。
僕をヒーローにさせてよ」(2話)
「負けたら君は、ヒーローではないのだから」(2話)
「本当の黒幕を倒そうとしない君は、はっきり言って弱いよ」(6話)
「やっぱり、僕と君は全く違うヒーローを思い浮かべてるよ」(12話)
こうして煌の抱く正義とは相いれない存在となった。
12話では、実際にジャスティスバルキリーがキングバーニングカイザーに挑んでいる。
だが、睦が徐々に煌たちに接近していく中で、少しずつ煌の正義を意識するようになる。
それをはっきりと思い知ったのは、大出に押されてソルフレア教本部で八木と戦い散った時、攻撃を止めるために駆け付けた煌の声を聞いたときだった。
――勝手に秩序を壊すバトルを止めに来ただけだ。
それが、俺たちの正義だから!
自分の正義感より、はるかに強いものを持っていることに気付く陽翔。
20話で、大出の野望を果たす部と化した北欧神話部に見切りをつけ、ヒーローになるためロボ部に移ったのは偶然ではないはずだ。
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睦との関係
最初の出会いは、本文中では第4話のラスト。
だが、睦がレーヴァテインの魂を持っているという噂はその少し前に知っており、レーヴァテインとスルトが結びつく存在であることも自分で調べたと思われる。
それ故、睦をどうしても北欧神話部に入れて、スルト+レーヴァテインという北欧神話界最強のヒーローを目指したかった。入部届を自ら作ったのも、煌の目の前で「守る」とアピールするのも、そうした理由である。
『君はレーヴァテイン。
僕と一緒に戦って、世界を救う最強の剣。
もう、君を破壊の剣とは呼ばせない。
さぁ、北欧神話の世界を冒険しようよ!』(5話)
だが、北欧神話部のスポットで浮かび上がったアルターソウルは、スルトではなくバルキリー。
さらに、北欧神話でのレーヴァテインの持ち主は、スルトではなくロキ。
この2つを知った陽翔は、ヒーローの「前提」を失うことになり、バルキリーという司令官としての部員でしかなくなる。
それでも、9話でいじめにも遭った睦を守りたい気持ちが耐えることはなかった。
少しずつ北欧神話部から離れていく睦に、陽翔はこの先近づくことができるのか。
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