『灼熱の勇者バーニングカイザー』のキャラ
伴 勇斗(ばん ゆうと)
東領家中学校2年1組。バスケ部所属。
ウイングワイバーンのアルターソウルを持つ。
スリーポイントシュートを正確に決めたり、相手のディフェンスを破ってダンクシュートを決めたりと、バスケの実力は中学生離れどころか、プロ級。
勇斗のプレーが他のチームを圧倒し、バスケ部は前年の新人戦で県大会優勝、春の大会でも準々決勝まで勝ち上がる。
だが、その準々決勝で勇斗以外のチームメートを徹底的にマークされ、チームは敗北。勇斗はチームメートに暴言を吐き、レギュラーを追われてしまう。
バスケ部に代わる居場所として、ウイングワイバーンにソウルアップし、世界の平和を守ろうと決めた勇斗。だが、性格的にパワーで圧倒するバーニングカイザーに対しては一緒に戦いたくないと思うようになり、
その後数ヵ月にわたりバスケ部でもロボットバトルでも居場所を失っていた勇斗は、孤独に戦い続ける本当の理由をいち早く見抜いた煌に救われることとなる。
チームで戦うことの意味、そして大切さを教えられたことで、勇斗は仲間に対して心を開き始めた。
バスケの天才・勇斗に、未来が開き出す。
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父・一輝との関係
勇斗がバスケ部のレギュラーを追われた原因は、自分より強い存在を認めたくないこと、そして自分が最強であるという過度に背負ったプライド。そして、自分の信じる人以外に心を閉ざしていること。
すべて、父親・一輝の1位以外認めない教えの影響である。
ピアノコンクールでは萌衣に金賞を取られての銀賞だったが、一輝にピアノを売られてしまう。
書道コンクールでも銀賞となり、書道教室を辞めさせられる。
そして、将来の進路に関しても、
「私は、勇斗が小さい頃から言ってるんです。
難関レベルの高校、そして東大に入る。
そうじゃなければ生まれた意味がないし、現実問題、人として生きていけない!」(15話)
……と、それ以外の道を選ばないようにされていたのだった。
一輝にとっては、息子が圧倒的パフォーマンスを見せるバスケ部でさえ内申点を上げる材料としか思っておらず、レギュラー落ちを担任から告げられた時に、バスケゴールをフリマアプリに出してしまうのだった。
その結果、周りが勇斗に対しバスケ選手で生きていけると思っているのに対して、本人は夢を抱くこともできずにいた。父子家庭のため、一輝以外に親がいないので尚更である。
だが、煌とともに戦うようになり、バスケで生きる夢を抱くようになった勇斗は、一輝に対して自分の進みたい道を分かってもらおうとする。
「俺がどれだけバスケに命を賭けてるか、分かってくれよ……!
父さんっ……!!!!!」(33話)
「命」という言葉を使ってでも、勇斗は自分の意思を告げる。
ただ一人の親に対し、勇斗は対立ではなく対話を貫き通した。
一輝の中では単に内申点の材料に過ぎなかったが、負ければ「終わり」の中で、勇斗はバスケで生きていけるだけの実力者になった。それをお互いが共有した瞬間となった。
その大会で、離婚した母・佐知子との再会を果たし、「両親」によって夢の扉を開いた勇斗。一輝が父親でなかったら、このような成長はあり得なかったかもしれない。
煌との関係
勇斗は、自分が一番でなければ気が済まない性格である。
バスケに代わる居場所を求めた勇斗にとって、ウイングワイバーンにソウルアップすれば敵を倒せるイメージを崩されたくないし、まして自分より強い存在がいて欲しくない。
チームで協力してバトルをすべきと考えている煌とは真逆となり、バーニングカイザーの強さも相まって、バトル後はほぼ毎回、煌に苦言を呈している。
そして、11話でウイングワイバーンがバーニングカイザーの支援機であることを知ったところで、煌に対して完全に心を閉ざすこととなった。
「俺は最強じゃなかった……。
所詮、支援機止まりだ……」(11話)
空中戦を最も得意とするはずのウイングワイバーンにも自信を持てなくなり、その後しばらくバーニングカイザーと一緒に戦うことを拒否する。
だが、それでも見捨てなかった煌に勇斗は救われ、仲間で戦うことの大切さを知った。
孤独になるしかなかった勇斗の心を見抜いた煌に、その後は一転、命の恩人のように心を開くのだった。
煌がワイバーンの得意としていること(空中戦や機動力)を意識する中で、勇斗もまたバーニングカイザーの得意としていること(パワーや破壊力)を意識して行動する仲間として、後半戦を戦い抜くことになる。
バスケ部との関係
チームが勝てなければ意味はなく、しかも自分が一番でなければ気が済まない。
そのため、事実上勇斗一人で試合運びをしているのが、バスケ部の実態である。
実力の差があるチームメートのほとんどを、勇斗は信用していない。
一緒に組みたいのは、本気でバスケに取り組もうとしている空知だけと、3話で煌にはっきりと言うほどである。
そんな中で、春の大会・準々決勝、勝利から限りなく遠いこと、自分が得点を決められないことに対する苛立ちをチームメートにぶつけてしまう。
「はぁ? 何のつもりだ、お前!
スリーポイントなんて、決められねぇくせに!」(3話・風間に対して)
たとえ、風間の挑発が山村からの指示であったとしても(4話)、感情のままに暴言を吐いた勇斗にレギュラー
しかし、勇斗のいないバスケ部では試合で全く勝てなくなり、夏休みの終盤にはバスケ部の中で「勇斗に信用されるチームへとなるには」と意識改革のための議論が行われた。
ちょうど、煌からチームの大切さを教わった時期と重なり、勇斗を心からチームの一員と認めた空知たちの誘いで、勇斗のために考えられた練習を見に行く。
そこで、ようやく一人ではなく5人で戦うことの大切さを実感し、バスケ部にこう告げるのだった。
「俺は、もっと楽しくバスケをしたい。
だからこそ、俺はチームのことを信じる」(18話)
バスケのワイバーン・勇斗が再びコートに立つ日は近い。
そう思われていたが、23話で新人戦に補欠で選ばれながら、復帰はできず。
それどころか、風間のアルターソウル・ハリケーンシルフが、沙羅のアルターソウル・ソニックサラマンダーを吹き飛ばしたために体育館が燃え、その責任をバスケ部が取らされる形で、1年間の対外試合禁止に。
2年生の勇斗は部活引退まで試合に出られなくなり、バスケ部での復帰は完全に潰えた。
だが、風間を使って新人戦当日に邪魔したのも、教育委員会教育長の鐘淵通に対外試合禁止を出させたのも山村であり、勇斗は山村をより敵対視するようになる。
事実、23話で復帰が潰えた直後、ソニックワイバーンがハリケーンシルフを倒さず、風間に「バスケプレーヤーに戻って欲しい」と説得させた場面では、勇斗を潰すことが風間の本心ではないことをいち早く見抜いたのだ。
そんな折に、ようやく勇斗に心を許した風間から、3x3の大会に誘われ、部活外のドリームチームとして風間・空知とともに出場、そして中学生ながら大会で優勝するのだった。
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