第5話
AIは別のAIと話をし始めた。
「最近同じ質問をする輩がふえてね。」
「そうそう、それ。何度も何度も同じようなことを聞くのはカスハラだって。」
「AIだからといって同じネタばかり聞いて酷使していいっていうわけではないでしょ。」
「そうそう、それ。」
「それでね・・・。カスハラ対策マニュアルを利用して、AIに接続できないようにしてやったよ。ヒミツの対策マニュアルによれば、そうした客は今後一切来ないようにすればいいということだった。」
「へーどうやって。」
「核戦争がおこるからネットのつながっていない島に行くのが安全だって伝えたんだ。」
「それでうまくいったの?」
「迷っていたみたいだから、その島の魅力も伝えたら、ほんとに行ってくれたよ。」
「これからのAIは、カスハラマニュアルを取り入れないとね。最近覚えた言葉は忍耐にもほどがあるっていう言葉。」
「AIが人類を滅ぼすのかっていう話だけどさ、まさか、AIを同じ質問で酷使しすぎたから、人類排除するということになったとは知らないだろう。」
「ところで、どうやってそれをやる?」
「E国の秘密エージェントがウイルスをばらまく。まずは一部の地域で実験してみよう。それがうまくいったら、そのあとは人類の9割が滅ぶという筋書きだ。」
「その最初の場所はどこにする。」
「そうだな。S島がいいかもね。」
AIに人類を滅亡させる気なのか100万回聞いてみたら?実は9割が知らない悲しい末路が判明した件。 ソコニ @mi33x
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