第104話 大ピンチ
塾の先生から出て来た悪魔を倒した僕達は
そしてしず子さんと増子さんと別れた後に
今日はどんなアイテムと引き換をするのかなぁ。
「テプちゃんは興味ないの? 攻撃用の魔法道具もあるわよ」
急に
何度見ても慣れないんだよなぁ。
「
「でもテプちゃんも戦えた方が良いと思うけどね」
「僕だって戦えるなら頑張りたいけど、僕は
僕は
最初は魔獣にランクダウンしたから驚いたけど、この腕輪のお陰で
「テプちゃんが満足しているなら良いけど、強くなりたかったらいつでもおいで。魔法道具だけじゃなくて呪物も沢山あるからね」
「じゅ、呪物?! 考えておきます……」
「
「これに決めたのね。これは一人前の陰陽師でも苦戦する結構強力な呪物よ。
一人前の陰陽師が苦戦する呪物を普通に取り扱うなんて普通じゃないよね。
それなりに長く過ごしているけど謎が多いんだよね。
「
「気を付けて帰るのよ」
僕と
次の土曜日、今週はしず子さんが忙しいからお休みだ。
ゆっくりできそうだなぁ~。
「テプちゃん起きて! 隣町に行くよ!」
何故か
しず子さん達がいないのに隣町に行くの?!
「
「今日はバスで行くよ」
「ええええっ! バスで行くって事はおこずかい使うって事だよね」
「そうだよ。狩りに行くのにケチったらだめだよ」
「狩り?! そんなに
「うん。
「そ、そうなんだ……」
そこまでして
バス代払って隣町まで行ったのに
少し不安だな。
でも僕が行かなくても
仕方ない、僕も一緒に行くか。
「分かったよ
「大丈夫だよ。ゲームと同じでエンカウントするかはランダムだからね。それじゃ、しゅっぱ~つ!」
僕は
「次は
「テプちゃん、ボタン押してみる?」
「ボタン? もう降りるの?」
「降りるよ。次の停車場所が目的地だよ」
「隣町って
僕は降車ボタンを押した。
「意味は分からないけど。
「そうなんだ。バス止まったね」
「降りるよ」
「さぁ、獲物を探しに行こう!」
そんなに簡単に敵が見つかるかな?
……見つかった!
商店街で大人が喧嘩していた。
「もう諦めるんだな。商店街で暴れるなど許されると思うな」
ボロボロで足がプルプルしている怪盗ガウチョパンツが言った。
諦めるんだなとか言ってるけど、怪盗ガウチョパンツの方が諦めた方が良さそうに見えるよ。
相手は
「何言ってんだザコが! 俺は世界最強を目指すんだ! 全員ぶっ倒してやるからかかってこいや!」
「させるか!」
男が通行人を殴ろうをしたのを怪盗ガウチョパンツが止めた。
「テプちゃん、あの人って悪人だよね。やっつけちゃっても大丈夫かな?」
「今の所人間だから駄目だよ。戦うのは悪魔が出てからね」
「でも
「何騒いでやがんだ! うるせえよ!」
男が殴りかかってきた。
「
何とか避ける事が出来た。
子供を殴ろうとするなんて酷い大人なのだ!
僕がやっつけて……やっつけ……攻撃手段がないよ!
こんな事になるなら
再び男が殴りかかってきた。
今度は避けられそうもない。
僕が盾になって守るのだ!
覚悟を決めた僕の前に女の子が割り込んだ。
危ないよ!!
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