ロリ巨乳の幼馴染み彼女がイケメンコスプレイヤーに寝取られたと思ったら、実はそのイケメンコスプレイヤーが幼馴染み彼女の友達で、しかも男装した女性コスプレイヤーだった話
5話:真相 ~ハッピーエンドは動かない~
5話:真相 ~ハッピーエンドは動かない~
「――つまり、俺が男だと思っていたのは、男装のコスプレをした
その日、
場所は変わって喫茶店。
額にモルモットがプリントされた絆創膏を貼った
一人は言わずもがな、幼馴染みの彼女:
そしてもう一人、
男子高校生として平均的な身長の
普段あまり目にしないクラスメイトの私服姿に少々の戸惑いを覚えつつ、彼は先ほど聞いた「事の真相」を繰り返す。
「結局、あー子は“ラブホの使い方を
「うん。近い将来、いっ君とこういう場所に絶対来るだろうし、私がリード出来る様に下調べしておこうと思って……」
「気持ちは嬉しいけどさ、流石に紛らわし過ぎるだろ。――おい
申し訳なさそうな表情の
そんな彼の責める様な視線を物ともせず、
「実は先日、
「な、なんて紛らわしいことを……ってか、逆に何で
「ハハッ、それこそまさかだよ。趣味のコスプレで遠征に行く時、よくホテル代わりに利用してるだけさ。余程のことが無ければ年齢確認なんてされないし、値段の割には部屋も広くて綺麗だからね。まぁ普段の私なら会場のブースで着替えるんだけど、今日のイベント会場は急遽そこが使えなくなってさ」
「それでコスプレ衣装のまま外を歩いてたのか?」
「あぁ。私の好きな『男装執事』って漫画の主人公:セバスチャンの衣装だよ。そこまで奇抜な衣装でもないし、別に問題無いかと思ってね」
ここでヒョイと彼女が持ち上げた紙袋。
その中から取り出されたのは、
「衣装の着替えと
「それをいっ君に見られて、勘違いさせちゃったの……ゴメンね」
ペコリと頭を下げる
見るからに落ち込んでいるそんな彼女の姿を目の前にすれば、怒る以前に己の勘違いが恥ずかしくなってくる。
「あー子、俺の方こそゴメンな。お前を信じ切れなかった俺が悪いんだ……」
「そんな、いっ君は何も悪くないよ。悪いのは全部私。いっ君をリードしようととか、そんな見栄なんか張らないで、全部いっ君と一緒に覚えていけばいいだけだったのに……」
「あー子……」
「いっ君……」
二人は見つめ合い、徐々に顔を近づける。
こうなっては周囲の視線などあってない様なモノ。
「おやおや、お熱いね~」とクラスメイトが間近で見守る中、二人の唇が近づき――
ガンッ。
身を乗り出し過ぎた
背が低い為に、テーブル越しでは顔が届かなかったのだ。
かくして仲直りのキスは盛大に失敗し、彼女は絆創膏を額に貼る結果となる。
最愛の彼氏:
【完】
――――――――
*あとがき
本作はこれにて完結となります。
勢いで書いた短めの物語ですが、予想以上の方に読んで頂き感謝です。
続きを書こうかとも思いましたが、せっかくなので登場人物や世界観の設定も大幅に変えて「新作」を投稿しようかと思います。
舞台としては、現代日本と異世界と絡ませつつ、アレコレ話を作りやすい設定で頑張ります(恐らく投稿はスローペースになると思いますが……)。
タイトルは似た感じになると思うので、もし何かの機会で目に付くことがあれば、「また『ロリ巨乳』? 一体どんな話になったんだ? まぁちょっと見てやるか」くらいのノリで見てやって下さい。
また、カクヨムには素晴らしい作品が沢山あるので、それまでは是非とも他作品を楽しんで頂ければと。
その中に筆者の別作品を混ぜて貰えたら、それ以上の幸せもありません。
ここから宣伝となりますが、筆者執筆中の『黒ヘビ』はちょうど「2章」が終わったところです。
内容は本作と180度変わり、26の異世界を舞台にした血みどろの復讐劇となりますので、苦手な方はご注意を(主人公とヒロイン2人のデザイン画を載せたりもしていますので、よろしければ是非)。
という訳で、新作に備えて筆者を「フォロー」頂ければ幸いです(新作投稿時はこちらにもお知らせ入れる予定なので、本作をフォロー済みの方はそのままにして貰えればと思います)。
合わせて『★★★』の評価等もお待ちしております(これから書く新作の『ロリ巨乳~~(またかよ)』の執筆速度が向上するかも知れませんので……^^)。
ではでは。
*追記:新作投稿開始しました。こちらからどうぞ↓
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