ツイノアクマ2

 ツイノアクマは、厳密に言うならホシグライの亜種である。

 亜種とは何か。それは端的に言えば「違いはあるが別種と言えるほどではない」存在を指す言葉だ。

 地球生命で亜種が有名なものでは、ヒグマが挙げられるだろう。ヒトの国家で言うと日本に生息する個体はエゾヒグマという亜種であり、アメリカに生息する個体はハイイログマ(グリズリーとも)と呼ばれている。絶滅した亜種も多く、地域により体格や気質が異なる……例えばエゾヒグマは雄の体重が百五十〜二百五十キロ程度だが、コディアックヒグマは六百キロ以上になる……ものの、交配は可能で、遺伝的にも大きな差はない。

 ツイノアクマとホシグライも遺伝的には亜種程度の差しかない。ごく小さな突然変異により、形態や気質が著しく変化したものだ。

 本来亜種と呼ぶには地理的隔離、つまり個体の移動が出来ず生殖が行えないのも条件である。ツイノアクマはホシグライと生息域が重複しており、厳密には変種 ― ごく少数の顕著な遺伝的変異を持つ個体を指す ― と呼ぶ方が適切だろう。しかしツイノアクマはホシグライと交配する事はなく、また変種と呼ぶには、。そもそも変種は動物には存在しない分類階級だ。このため、ここではツイノアクマを亜種として扱う。

 早速、ツイノアクマの生態を観察してみよう。


【ピィイキャアアアアアァアア!】


 とある銀河にて、一体の新たなツイノアクマが誕生した。

 ツイノアクマ ― 彼女をマユと名付けよう ― を産み落としたのは、一体のホシグライ。一個の恒星を平らげ、そのエネルギーを用いて幼体を生み出した。一般的なホシグライの誕生と同じく、マユはホシグライの産道を通り、この宇宙に生れ落ちる。

 間違いなく、ホシグライと血の繋がった存在だ。しかし誕生したマユの姿は、親であるホシグライとはかなり異なる。確かに大まかなフォルム……胴体があり、尻尾があり、四本の腕を持つ……はホシグライと同じだ。しかし体表を覆う鱗状の突起こと『硬質突起』があるなど、顕著な違いも見られる。尾の縁にも攻撃的な棘が生えていた。生まれたての体長は三百八十メートルを超えており、ホシグライの幼体と比べて一回りは大きい。

 こういったホシグライにはない特徴が出てくるのは、彼女達の持つ遺伝子の一つに変異が生じた結果である。

 その変異の名は、『モウティアーゼ遺伝子変異B』という。

 この遺伝子はとある酵素(モウティアーゼという地球生命にはないもの)の合成を司るもの。この酵素は様々な働きを持ち、全身の器官生成に関わるのだが……特に多く使うのが皮膚組織だ。皮膚組織が柔らかくなるよう、コラーゲンなどを合成するために使われる。何故わざわざ表皮を柔らかくする必要があるかといえば、彼女達の表皮細胞にある鏡面膜は非常に金属が多く、電磁波生成のため電気が通る際に生じる磁力によって強く結合してしまう。このため細胞間の結合組織にコラーゲンを用い、細胞同士の結合を柔軟なものにしなければならないのだ。

 モウティアーゼ遺伝子に起きる変異は主に二種類。一つは完全な機能喪失を起こす変異。これは酵素を形作るアミノ酸の一つが別のものに置き換わる事で生じる。遺伝子というのは基本タンパク質の設計図であり、タンパク質はアミノ酸を並べて作るもの。このため遺伝子が一ヶ所変異すると、使うアミノ酸の種類も変わってしまう。

 たった一ヶ所、一種類の違いではないかとも思うかも知れない。しかしこの変異で変わってしまうアミノ酸は、他のアミノ酸の集まり(ペプチド)同士を繋ぐ、いわば接着剤の役割を担っている部分だ。接着剤がなければペプチド同士はくっつかず、結果タンパク質は出来ず、そのタンパク質で形作られる酵素モウティアーゼも完成しない。よって合成能力は完全に喪失する事となる。

 モウティアーゼがなければコラーゲンは作られず、細胞は自らの磁力により強固に結合。生まれた子の身体は柔軟性がなく、ろくに動けない。親も柔らかくない子には保護欲が生じないため、一回抱いた後はすぐに放棄してしまう。後は体内のエネルギーが尽きるまで宇宙を漂うだけ。

 しかしもう一つの変異は、ここまで致死的ではない。

 不完全機能障害と呼ばれる変異で、これも遺伝子の一部が変異した結果、アミノ酸が抜け落ちてしまう。一見重篤な変異にも見えるが、欠乏したアミノ酸はタンパク質の端部分を形成するもの。そのためタンパク質自体は作られ、またこのタンパク質から作られる酵素も出来上がる。

 だが端部分のアミノ酸が欠乏した事で、この酵素は不完全なものになってしまう。βモウティアーゼという酵素になってしまうのだ。βモウティアーゼもモウティアーゼと同様の働きが可能だが、反応がかなり遅い。つまり生成される物質量が少ないのである。

 全く作られない訳ではないので、コラーゲンが合成される器官に近い場所……体組織にはあまり影響がない。しかし器官から遠い表皮は十分な量が得られず硬質化。部分的な剥離を起こし、鱗や棘のような硬質化部位を作ってしまう。どのような剥離が起きるかは個体差(というよりも成長におけるランダムな差異)によって違うため、鱗の大きさや棘の位置は個体によって異なる。個々の鱗を見ても、大きさ・形状は均一ではない。鋭さなどはあくまでもランダムな形成であり、必ずしも攻撃的ではないのだ。

 それでも金属質の硬質な器官には違いなく、剥離は金属の破断と同じように生じるため断面は極めて鋭利な事が多い。大半は触れれば切り裂かれてしまう、強力な武器である。おまけにツイノアクマの幼体は、一般的なホシグライの幼体よりも大きい。

 そんなものが産道を通れば、いくらホシグライといえどもダメージは大きい。


【キュヒュゥー……キュゥウ……】


 マユを生んだホシグライは酷く疲弊していた。マユの鱗と巨大さにより産道が切り裂かれ、激しく出血している。細胞分裂により傷自体はすぐに塞がったが、出産の体力消耗もあって身動きの取れない状態に陥っていた。

 いずれは回復するだろう。だが当分先の話だ。

 普通のホシグライの幼体であれば、母親の疲労が回復するまで待つ。そうした基本的な生態はツイノアクマであっても変わらない。ツイノアクマの遺伝子に起きた変化は、あくまでも酵素の合成に関わるものでしかないのだから。

 しかしその酵素が、気質にも影響を与えるとなれば話は別だ。


【……キュ、ゥウアアアアア……!】


 マユは大きく口を開き、牙を剥き出しにする。顔にある十六の目が見つめるのは、自分の生みの親。

 そして感じる衝動は、食欲。

 マユは生みの親を『共食い』しようと考えていた。共食い衝動自体は、今のホシグライであればそうおかしなものではない。数十億年もの年月を費やして少しずつ進化した結果、以前よりもホシグライは共食いの性質が強くなっている。恒星が減少した環境で生き延びるため、より共食いに向いた性質になったのだ。

 とはいえ通常は、親を喰おうとはしない。

 その理由は親愛の情、等という不確かなものではなく、単純に自分よりも大きいため。体格差のある相手を襲えば返り討ちに遭う可能性が高く危険だ。親の方は出産前に恒星から十分なエネルギーを得ているため共食いの動は抑えられ、幼体の『可愛さ』により自分からは攻撃しないが……もしも幼体が襲い掛かってくれば返り討ちにする。親愛の情がないのは親も同じなのだ。

 そもそも親は基本的に子供を育てようとする。それが自分の遺伝子を増やす上で適応的な行動なのだから。よって子は何もせず、親に養われるのが合理的。例え子供であろうとも行動以外は淘汰されていく。

 親を積極的に喰おうとする性質は、たちまち滅びる定めにある。よってホシグライの子は親を襲わない。愛などなくとも、親子関係は成立するのだ。

 ただし、それは正常なホルモンバランスによって思考がコントロール出来ていればの話だが。


【……キャピピアァアアア】


 マユは抑えられない。強い空腹感が、頭の中を掻き乱す。

 実際のところ、マユの身体には十分なエネルギーがある。急いで共食い行動を起こす必要はない。なのにどうして空腹感に苛まれているのかと言えば、これもまた酵素であるモウティアーゼの不足に起因する。

 モウティアーゼが合成する物質は多岐に渡るが、その優先順位には明確な基準が存在する。何らかの理由(例えば食糧不足など)によりモウティアーゼが少量しか作られなかった場合、より優先度の高いものから補わなければ生死に関わるからだ。より正確には、モウティアーゼが優先的に反応・触媒作用を果たす物質が、ホシグライが必要とする物質の優先順位と一致していたと言うべきだろう。モウティアーゼと似たような働きをする酵素は他にもあるが、モウティアーゼを使った形質のホシグライが一番適応的で、生き残り多くの子孫を残せた。

 モウティアーゼが起こす反応で、第一に優先されるのは表皮で使うコラーゲンの合成である。表皮の柔軟性は生死に直結する部分であり、最優先で維持しなければならない要素だ。とはいえ通常のホシグライであれば、余程の事がない限りモウティアーゼが不足する事はなく、優先順位が下の物質も十分に合成されるのだが。

 そしてモウティアーゼが合成する物質は、コラーゲンの他にアルコールが挙げられる。自身と結合した酢酸を分解・結合し、アルコールを合成する機能があるのだ。

 アルコールと言ってもヒト文明で使われる、メチルアルコールやエチルアルコールではない。炭素数八十六にもなり、複雑な構造を持つ脂肪族アルコールだ。このアルコールは所謂ホルモンとして働き、ホシグライの脳のコントロールを担う。

 具体的には、食欲の制御だ。

 血中の酢酸濃度が上昇するとこの反応は促進され(モウティアーゼが酢酸と出会いやすくなる)、アルコール濃度が増すと脳は食欲を感じないようになる。酢酸は生体内代謝で合成される不純物の一つであり、これが十分あるうちは体内に栄養素が満ちている事を意味するのだ。逆に血中酢酸濃度が低い状態、つまり栄養素が足りなくなると食欲を覚え、積極的に食事を行おうとする。それこそ、共食いだって厭わない。

 ここで重要なのは、ホルモンはあくまでも脂肪族アルコールである事。血中酢酸濃度はモウティアーゼにアルコール合成を促す要因に過ぎない。つまり酢酸がどれだけたくさんあっても、モウティアーゼがアルコールを作らなければ脳は満腹感を感じられず、飢餓感に見舞われる事となる。

 モウティアーゼが起こす反応の優先順位は、結合力の強さに起因する。つまりコラーゲン合成を優先すると言ったが、正しくはコラーゲン合成反応を起こす物質(具体的にはある種のペプチド)が特に強く結合するというだけ。脳も何も持ち合わせていない酵素が物質を選ぶ事はなく、モウティアーゼも近くにある物質と手当たり次第に結合を行う。そしてより強く結び付く物質と出会うと、

 つまり酢酸と先に結合していても、コラーゲンの材料であるペプチドと出会うと、酢酸と分離してしまう。これが『優先順位』の正体だ。

 そしてツイノアクマは、遺伝子の問題により反応が遅いβモウティアーゼしか持っていない。コラーゲン合成すら満足に出来ない酵素が、アルコールだけは素早く合成するだろうか? 勿論構造によってはあり得ない事もないだろうが……残念ながらβモウティアーゼはモウティアーゼのほぼ完全な下位互換。全くと言えるほど、アルコール合成をしない。

 このためツイノアクマは常に強い飢餓感を覚える事となる。身体に十分な栄養があろうと関係ない。彼女達の脳は、栄養の有無を感じ取れないのだから。空腹に悶える脳は、生きるために共食いを促す。

 そして母親だろうがなんだろうが、食べ物には違いない。


【ピャキャアアアアアアアアアアアアア!】


 ついに空腹感が抑えきれず、マユは生みの親目掛けて襲い掛かる。

 普通ならば勝ち目のない相手だ。しかしマユの立場と、親の状態が勝機を生み出す。

 まず ― 大半の生物に言える事だが ― ホシグライには子が積極的に親を襲うような習性はない。飢餓についても普通ならばあり得ない事であり、想定するだけ無駄な事だ。このためマユが襲い掛かってくる事は完全に想定外であり、母親はマユの行動に驚きすぐには動けない。

 そしてマユを生んだばかりである母親は、著しく体力を消耗している。出血は止まったとはいえ、身体は今もボロボロだ。反撃しようにも力は出せず、また子育てをするという性質上いくら愛情がないとはいえ子供への攻撃を躊躇う『本能』はある。

 子育ての本能と繁殖形式、そしてマユの中で込み上がる獰猛さが、親への攻撃を成功させた。大きく開いたマユの口は、深々と母親の首部分を噛み付く。


【キャゥウウ!? ピィイイキヤァアアアアア!】


 いきなり首を噛まれ、母親は困惑。とはいえ親もまたホシグライ同士の共食いを生き延び、数多の文明を滅ぼしてきた個体の末裔だ。迷いは一瞬だけ。即座に我が子を『敵』と認識。反撃のためにはまずマユを振り解こうと、身体を激しく左右に振り回す。

 ――――大半のツイノアクマは、ここで吹き飛ばされてしまう。

 そして一度敵と認識すれば、ホシグライは我が子だろうと容赦はしない。遥かに巨大な身体から繰り出される力により、生後間もないツイノアクマは呆気なく殺されてしまう。だがごく僅かな、非常に優秀な個体であり、尚且つ母親の消耗が激しければ……幼いツイノアクマでも勝機はある。

 マユはその幸運に恵まれた。

 マユの身体を覆う鋭い鱗による出産時の傷は、母親にかなり大きなダメージを与えていた。身体を振り回す力は然程強くない。それでもマユの四倍近く大きな身体が繰り出すパワーは圧倒的だが、ほんの十数秒は組み付いていられるほどには弱っている。

 この十数秒のうちに、マユは何度も何度も噛み付き、傷を広げていく。

 そして口内にある核熱結晶を傷口に捻じ込んだ。表皮に付けられた傷の奥には、防御力の要である電磁シールドが展開されている。恒星の爆発にも耐える頼もしい守りであるが、本質的にはただの電磁波。そして核熱結晶は電磁波を吸収するための器官だ。正確には電磁波の中でも赤外線の吸収を担うが、電磁波を浴びれば熱が生まれ、熱は赤外線として外に放たれる。この変換を経て電磁シールドは吸収されていく。

 電磁波シールドがなければ、ホシグライの皮膚もただの柔らかな肉。より深く噛み付き、傷を大きく広げていく。


【ピュジャゥウルルル!】


 ある程度電磁波を吸い取ったところで、ついにマユは振り解かれた。宇宙空間に放り出され、無重力故にくるくると回ってしまう。


【ピキャアアアアアアアアア!】


 そこをすかさず、母親は狙ってくる。大きな口を開き、マユを食い殺さんとしてくる。

 だがマユは慌てない。母親と同じく口を開き、これを迎え撃つ。

 とはいえ母親の方が動きは素早く、経験豊富であるがため反応にも優れている。マユの噛み付きはあっさり躱され、母親はマユの首に食らい付く。電磁シールドで攻撃を防ぐが、ホシグライの皮膚に電磁シールドは通用せず、また成体にも核熱結晶はあるため吸われてしまう。鋭い牙がずぶずぶと沈み、身体の奥まで突き刺さる。

 マユが先手を打ち、先に傷を付けていなければ、ここで彼女は殺されていただろう。


【キャパァ!】


 マユは自由な拳を振るう。狙いは、先程自分が噛み付きにより開けた傷口だ。

 この傷口に腕を突っ込む。核熱結晶の働きにより電磁シールドは消えている。力を込めれば腕は深く入り込む。

 そして一本の、太い管を手探りで見付けた。

 母親の身体がびくりと反応するように震える。マユの思惑に気付いたようだが、一手遅い。マユはその管――――脳へと繋がる神経の束を掴み、握り潰す。

 ホシグライは極めて高等な身体を持つ。宇宙空間を自由に泳ぎ回る平衡感覚、亜光速粒子ジェットの噴射口を調整するための鋭敏な神経、発達した筋繊維……これらを効率的かつ正常に動かすには中枢神経によるコントロールが欠かせない。発達した脳はそれを可能とする臓器だった。

 言い換えれば脳との連絡が切れれば、身体の各部位はコントロールが利かない。マユの母親も神経を切られた瞬間、頭から下の部位が一気に力を失う。再生力が強いため時間があれば神経も元に戻るが、マユはそんな悠長に動くつもりなどない。

 頭には脳があるのでまだ噛み付いてくるが、マユはこれを四本の腕を使い、顎をこじ開ける。体格差はあるが、腕四本を使えばこれぐらいは可能だ。自由になった身体で悠々と後ろに回り、背中側から噛み付く。胴体側にはまだ電磁シールドが残っているが、これも核熱結晶で吸い取ってしまえば問題ない。

 身体に傷を付けたら両手でこじ開け、中身を露わにする。狙いは二つ。

 一つは蓄熱器官。莫大な熱エネルギーを溜め込んだ臓器を見付けると、マユはすぐさま噛み付き、エネルギーを吸い上げる。マユの中にも蓄熱器官はあり、恒星のエネルギーを吸い上げる事が出来る程度の能力は有している。成体が持つ莫大なエネルギーを全て利用する事も難しくない。

 エネルギーを失い、母親はついに生命活動を停止する。つまり死んだ。尤も同種の死を悲しむような感性はホシグライになく、その変異体であるツイノアクマにもない。マユにとっては獲物が動かなくなった程度の感覚でしかなく、更に食べ進めていく。

 次の狙いは、水素など物質を溜め込んでいる肝臓だ。噛み付き、溢れ出したものを口にある穴から吸い込む。これらの物質も体内で圧縮して取り込む。これらの物質は少しずつ有機物に加工し、身体の成長へと使う。


【キャップゥ~】


 エネルギーと物質を得たら、母親の躯にもう用はない。離れる際の勢いで放り捨ててしまう。亡骸はこのまま宇宙を漂い、宇宙線などの影響で何億年も掛けて劣化・分解されていくだろう。

 その事にマユはなんの感傷も抱かない。ただ、狩りの成功で機嫌を良くするだけ。

 ――――尤も、その上機嫌も長くは続かない。

 ツイノアクマは酵素不足により空腹感に見舞われている。つまりどれだけエネルギーや物資を得ようと、彼女達の脳は満腹感を感じられない。食べている瞬間だけ腹が膨れる感覚を覚え、本能的幸福を感じるが……食事が終わってしまえば再び空腹に苛まれる。生きるだけなら十分なエネルギーが身体を満たしているというのに。


【キャピャアアアアアア!】


 マユはすぐにこの場を後にする。

 新たな獲物を狩り、決して満たされない空腹感を紛らわせるために……

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